- 六蓮国物語 翠竜と赤の天女(上) (角川ビーンズ文庫)/清家 未森
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相変わらずの似たような表紙で、またこれか…としか思わなかったんですが。
黒髪の男は、いつもの太子じゃなくて、崇怜皇子か!
読み終わるまで気づかなかったわ!
よく見たら目の色が違った(太子は碧眼)。
何この間違い探し。
崇怜は皇子の中では一番のイケメンで、将軍で、文武両道の華麗な皇子のはずですが。
表紙絵の崇怜は、地味顔っていうか、モブ顔っていうか…。
今までイラストはまあ合ってると思ってましたが、5巻に来て、これはないわ!と感想が逆転しました。
作中では、崇怜皇子が歩けば宮中の女官たちがキャーキャー黄色い声を上げる、となっていますが。
この表紙絵のモブ顔の皇子が歩いてて、女官が騒ぐと思えない…。
てゆーか、女官が騒ぐ以前に、歩いてても気づかないだろ…空気すぎて。
地味の一言に尽きるっていうか。
美形!美形!を連呼するビーンズ文庫の編集者は、表紙これでOKだったの?
作中で一番華麗ななずの美形皇子が、こんなモブ顔の地味キャラで…。
まあビーンズ文庫の作品は、裏表紙の照会文で編集者が美形!美形!と連呼してるのに、表紙のイラストが「…」ってことがあったから、絵心がない編集者が確実に一人以上は居るんだろうなぁ。
物語は、今回は最初からトントン拍子に進みました。
最初から、こういうテンポでやってれば良かったのに。
どんどん話が進むのでサクサク読めました。
で、いよいよラスボスとの決戦!というところで、次巻に続く、っていう。
本編のあとに短編2本が収録されていたので、本編は短めでした。
短編2本は「花嫁武官のお宅訪問」「怪猫の恩返し」でしたが。
「怪猫~」の方は、夏目友人帳みたいな話で良かったです。
この人はこういう、アットホームな話をもっと書けばいいのにと思う。
逆ハーとか微エロとか、ビーンズ文庫はハーレクインみたいなのを書かせたいようですが。
「花嫁武官~」の方は、まあ、ふつう。
ただキャラの日常を書いただけ、みたいな?