うちの子は小さなころから友人関係に苦労しながら育ってきました。

 

どこかしら友達から大事にされていないと感じたり、友達は自分の感情に無頓着で無関心だと感じながら今まで来てしまいました。そのために中学までの友達全員と絶縁したりとか、高校でも新しくできた友達とも一人を除いて上手くいかなかったり。

 

人を思いやる気持ちは人一倍なので、エンパスであると思います。自分が相手を思いやるのと同じくらい、相手にもそれを自動的に期待してしまうので、実際そうでないとわかるとめちゃくちゃ傷ついてしまうんですよね。

 

もうね、このころまでに私、散々カウンセリングに通わせていたんです。なかなか良くならないんですよ。5年生くらいから、ときどき通わせていて、5人くらいカウンセラーを変えました。

 

11年生の中頃には彼氏とも別れ、過去の対人関係の失敗体験なども手伝って、いつも疲れているし、眠れない。何もする気が起きないので、学校も課題提出が間に合わないとか欠席などで落第しかけたり、精神的にボロボロになっていました。

 

そしてこれ以上カウンセリングしても無駄と思った娘は、Family physician (かかりつけ医というのかな?)に相談し、鬱の薬を処方してもらうことになったのです。私としては薬に頼ってほしくなかったのですが。2021年の6月くらいから投薬開始したと思います。

 

でもその年の9月には高校生活最後となる12年生を迎え、進路決定に向けて大事な時期になるため、本人も何とか鬱状態を脱したいと思っていたんですよね。

 

11年生が終わった後の夏休みにはアルバイトを始めました。学校以外の仲間が出来てこれはこれですごく本人のためにも良かったですが、でも症状的にはあまり改善していなくて。

 

薬の種類や投与量を変えて、どれが適正適量なのかチェックしたりしていました。変えるたび、飲み始めは効き目があるように感じるのですが効果が薄れてくるみたいだと本人が言っており、これには困りました。

 

そこで医者が娘に言ったのです。「薬を変えるものいいけど、まずはあなた、ADHDなんじゃないかしら。この問診票あげるから、回答して頂戴」と。。。

 

メールで送っていただいたので、家でプリントアウトし、それに記入して翌日提出したら、すぐさま医者のオフィスから電話がかかってきてました。「ADD(H欠如型のADHD)だと思うのでそのための薬も処方します」と。。。

 

え?、あの紙切れ一枚で、こんな簡単に診断くだしていいものなの?もっと専門的に見てもらう必要があるんじゃないの?

 

と頭の中が疑問だらけの私でした。

 

娘が医者に聞いたところによると、あの問診票には一見普通に見えるけど「ADHDの人だったらこういう風に答えるというのがわかるような」仕掛けがしてあるのだということでした。「あなたはドンピシャの回答をしたのよ」と言っていたそうです。

 

簡単すぎる診断にビックリではあるのですが、それと同時に肩の荷が下りたというか、今までのことがある意味合点がいくのですよね。

 

部屋は昔からからずーと床がみえないくらい散らかっていましたし、要約して話すのが苦手だったり、集中力がない、対人関係で躓くとか、文章形式の数学の問題が 苦手だったり、そういうことがです。ADDが原因の失敗体験や自信喪失が抑うつ状態という二次障害を引き起こしていたのかもしれません。

 

ただ今回初めて知ったのは、北米では女の子のADHD、年齢がある程度いった遅い段階での診断が下る子が急増中なのだそうです。女の子は男の子に比べ多動がないケースが多く、ADHDをマスキングしやすいため、見逃されがちなのだとか。

 

日本ではどうか全然わからないのですが、こちらでは16歳くらいになると親抜きでかかりつけ医と直接話ができるんですよね。医者も「お母さんも来てください」とかはよほど重要な時でないと言わないです。

 

バイトも始めて楽しそうだし、ADDと分かったからそれに応じたお薬ももらったし、ともかくこれで12年生は無事に乗り切れると思っていたのですが、実際はそうでもありませんでした。

 

この続きは後で。。