(3)反社会的不動産業者との闘い 6.管理会社DのT課長 | 地球一人旅

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 6.管理会社DのT課長


 

 当然、ぼくは、H社だけでなく、当時の部屋の管理会社Dにも、強い不信感を抱いた。


 ぼくは、H社員からの「追い出し電話」があった翌朝、すぐに、D社に電話。

 住所・氏名・用件を言うと、「T課長」が対応するとのこと。

 入居9年、今まで会ったことがないどころか、電話で話したこともない人物。

 

 Tは、H社が、ぼくが住む部屋の「新所有者」になったのは事実だと、すぐ認めた。

 

 「なぜ、所有者が変わったことを、住むぼくに、連絡しなかったのか?」

 

 「すでに書類を送ってお知らせしてるはず、こちらに、配達証明もあります」
 (ぼくはそんな郵便物を見ておらず、電話後、念のため、郵便受け・ゴミ箱等探すも、見つからず)


 「1周間ほど前に電話した際、なぜ所有者が、かわるのを教えなかったのか?」

 (仮に、正式契約はまだでも、所有者がかわることを、D社は、すでに知っていたはず)

 

 「契約完了までは、立場上、部外者にお教えできないので、理解してください」


 部屋の所有者がかわる件に関し、その部屋に住む者を「部外者」だと言ったのだ!

 

 さらに、Tは次のことを力説。

 

 「居住者に知らせず部屋を売買しても、法律上は、何の問題もない。

 居住者が、所有者がかわった事に苦情を言っても、法的にはどうにもならない。

 前の所有者との賃貸契約が、自動的に、新しい所有者に引き継がれる。

   同じ条件が引き継がれるので、所有者がかわっても、居住者に不利益にならない。」

 

 さらに、H社員の「部屋追い出し電話」に関しては、以下のように弁明した。

 

 「H社員がそんな電話をするはずがなく、それは『偽物』に違いない。

 居住者を追い出し、事務所用に売る話など全く聞いておらず、夢にも思わなかった。

 H社は信頼できる会社だから仲介したのであり、特に社長さんは素晴らしい人だ。」

 

 どうも、今度の件は、このD社T課長とH社長が結託して推し進めた感じだった。

 
 2回目の電話で、このTの胡散臭さが、具体的な形となって姿を現した。

 

 まず、前の電話で、「その配達証明を送って欲しい」とぼくは言っておいたのだが、

 「私の勘違いで、配達証明のない郵便で送ったとわかった。だが、書類を送ったのは間違いないので、紛失されたのなら、再度、送らせていただく。」

 などと、Tは言い出したのだ。

 

 新・旧所有者署名・捺印があり、ぼくも署名・捺印して返送する必要があるという書類。

 そんな「重要書類」を、書留にせず、配達証明すらない方法で送ったと言うのである。

 

 「無神経」というより、ウラに何かあるのではないか?

 それに、単に書類送りっぱなし、電話連絡等ナシも、問題では?

 

 さらに、Tが、「部屋追い出し電話」をかけた社員を「偽物」呼ばわりした件に関し、

 「Hの社長に問い合わせたら、確かに電話したのはH社員とのことだった。

 が、社長の意向に背き、勝手に電話したので、社長は、なかったことにしてほしいと‥‥」

 などと言ってきた。

 

 このD社T課長が、その後、ぼくとH社の「仲介役」的存在になったのだから、最悪だ。

 

 当然、D社、とりわけT課長は、「仲介役」にふさわしい「中立の立場」では絶対にない。

 Tが、ぼくを追い出す「結託」をしたか、「夢にも思わなかった」かは不明だ。

 が、ぼくが住む部屋の売買仲介で、数十万の手数料を得たことだけは確か。

 「中立の立場」で「仲介役」をすることなど、最初から期待できるはずなし。

 

 実際に、Tは、この後、完全にH社側に立ち、全力で、ぼくを言いくるめることに終始した。

 

 

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