1.プロローグ
沖縄戦の実態 ( 防衛庁 「戦史研究室」 のデータが語る)
① 日本軍による住民殺害と暴力行為 投降する住民を殺害 ……… 124 人 スパイ容疑で処刑 ……… 53 人 強姦 ……… 16 人 食糧強奪 ……… 60 件 壕(ガマ)追い出し、入場拒否 ……… 116 件 集団自決強要 ……… 6 件 ② 14 歳未満の戦没者数 壕(ガマ)追い出しによる死亡 ……… 11483 人 炊事、雑役、兵隊救護中 ……… 343 人 自決 ……… 313 人 食糧運搬中 ……… 194 人 弾薬運搬中 ……… 89 人 陣地構築中 ……… 85 人 日本兵による射殺 ……… 14 人 その他 ……… 334 人 ( 『 沖縄 近い昔の旅 ― 非武の島の記憶 』 森口豁 凱風社 より ) |
冒頭から、いきなり引用で、申し訳ない。
「 オキナワへの旅 」のタイトルで、どんな内容を予想されただろう?
第2部を読まれた方は、普通の「沖縄観光旅行記」は予想してないはず。
「たぶん、沖縄の親切な人達(美少女も)が登場する?」とか思われたかも。
だが、残念ながら、この「オキナワへの旅」は、そういった内容ではない。
確かにぼくは実際の沖縄旅行で、あきれるほど親切な人達と出会った。
が、この章の内容は、そうした、「沖縄旅行のエピソード」ではないのだ。
「 オキナワへの旅」 は、ここに引用した内容に関わる話題である。
「そんな暗い話なら、読みたくない」と思われた読者も、おられるかも。
が、ぼくは、そんな「普通の日本人」の人にこそ、この章を読んでほしい。
テーマは「沖縄の昔の話、普通の日本人に直接関係ない事」ではない。
「オキナワ」という鏡に映し出された「日本国・日本人」の真の姿なのだ。
< 参考にした文献>
『 沖縄の日本軍 』 大島幸雄 新泉社
『 これが沖縄戦だ 改訂版 ― 写真記録 』 大田昌秀 那覇出版社、
『 証言記録沖縄住民虐殺 』 佐木隆三 徳間文庫
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( 沖縄戦で負傷し、うつろな目の少女 )