「自分の髪型が、もっと素直だったらいいのに」


そう思い続けて、気づけば20年以上が経っていました。


今日は、私が長年抱えてきた「くせ毛」というコンプレックスと、それをどう受け入れ、今の自分を肯定できるようになったかについてお話ししたいと思います。


  「スズメの巣」と呼ばれたあの日

私の髪は、太くて癖が非常に強い「強いくせ毛」です。

子供の頃から、湿気が多い梅雨の時期には爆発するように広がってしまい、鏡を見るのが嫌でたまりませんでした。


学生時代、周りの友人がアイロンでお洒落を楽しんでいる中、私はクルクルドライヤーで必死にセットしても、学校に着く頃にはもうクシャクシャ。


そんな私に、追い打ちをかけるような出来事がありました。

ある担任の先生が、私のことを名前ではなく

「スズメの巣さん」と呼んだのです。


今なら大きな問題になるような言葉ですが、当時は誰も咎める人はいませんでした。ただただ悲しくて、自分の髪を恨みました。


  「髪を殺して、真っ直ぐにする」という衝撃の一言

大人になり、技術が進歩して「縮毛矯正」に出会いました。

時間とお金をかけ、無理やり真っ直ぐにすることで、ようやく人並みの「扱いやすい髪」を手に入れ、悩みからおさらばした……はずでした。


しかし、20年ほど矯正を続けていたある日、長年お世話になっていた美容師さんがポロッと言ったのです。


「この髪をね、殺して矯正をかけて、真っ直ぐにしなきゃいけない」

その「殺す」という言葉に、私は深く傷つきました。


もともと自己肯定感が低く、自分を受け入れられずに悩んでいた私にとって、自分の体の一部を

「殺さなければいけないもの」

と表現された衝撃は計り知れませんでした。


「私は、これからも自分を殺し続けなきゃいけないの?」

その問いが、心の中で大きく響きました。


  「矯正」から「共生」へ。ありのままを活かす選択

折しも、白髪染めによる髪へのダメージも気になり始めていた時期でした。

私は決断しました。


「もう、無理に真っ直ぐにするのは卒業しよう。

自分が本来持っている髪質を、ありのままに出してみよう」と。


一昨年の9月、私は初めて「くせ毛専門」の美容室を訪れました。


そこでかけられた言葉は、今までの人生で一度も聞いたことのないものでした。


「すごく、いいくせ毛ですよ。素敵な髪質ですね」

初めて自分の髪を褒めてもらえた嬉しさに、胸がいっぱいになりました。


  新しい発見は「受け入れる」ことから始まる

それから1年半。

私は今、くせ毛と共に生活しています。


真っ直ぐなストレートヘアも一つのスタイルですが、本来の自分の髪質を受け入れることができてから、「今の自分、悪くないじゃない」と思えるようになりました。


今では、自分の癖を活かしたヘアスタイルを心から楽しんでいます。


もし、あなたも何かコンプレックスに悩んでいるのなら、


それを無理に変えよう、隠そうとするのではなく、「ありのままの自分を受け入れてみる」ことから始めてみませんか?


そこには、今まで気づかなかった新しい発見と、自分を好きになれる未来が待っているかもしれません。