今年1月31日に、プルさんはイスラエルで脊椎の手術をしました。
2012ユーロのフリー演技中、トリプルアクセルで転倒した後、棄権。
そのときは右足の指先の感覚がなく、第5腰椎と仙椎の間の椎間板は
ほぼつぶれてなくなっている状態だったそうです。
これまでも、神経焼灼術や、内視鏡による椎間板ヘルニア摘出術等で
なんとかもたせていたのですが、根本的な手術が必要となりました。
受けた手術は第5腰椎仙椎間の人工椎間板置換術(ADR)と
ダイナミックスタビライゼーション(DSS)の組み合わせ。
下が術後の透視画像

術後のニュース映像より
http://youtu.be/jljRVEXpsiE?t=3m59s第5腰椎と仙椎の間に人工椎間板、X線透過性のポリマー素材のため
位置確認の小さいマーカーが3つ見えます。
これは、生体の椎間板と同じようなクッション性を持ったものです。

Ranier Technology社のホームページより
http://www.cadisc.com/clinician/cadisc-l/why-cadiscそして後方に4本のスクリュー(ねじ)があります。
スクリューとスクリューの間は写っていませんが、X線透過性の
やわらかい素材で連結されており、可動性が保たれています。
使われたのはおそらく下の画像のもののようです。

Zimmer社のホームページより
http://www.zimmer.com/en-US/hcp/spine/product/dynesys-dynamic-stabilization-system.jspx
現在、日本で一般的に行われている脊椎後方固定術の場合、
スクリューとスクリューの間は金属のロッドで固定され、
その椎間は可動性がなくなります。
そうすると、可動域が少なくなり上下の椎間にも負担がかかります。
プルシェンコさんは競技に復帰することを考え、この術式を選び、
そして、結果、劇的な復活を遂げました。
なんとか、オリンピック4度出場の夢をかなえてほしいです。
ファンとしては見守ることしかできません。
<参考>
プルシェンコが手術を受けた病院(Ramat Aviv Medical Center)の
医師のインタビュー記事とその英訳
(プルシェンコ選手のファンフォーラムより)
http://www.kp.ru/daily/26024/2944513/http://evgeni-plushenko.com/forum/viewtopic.php?f=3&p=77574#p77574