NHK/ナビゲーション「さようなら“やなな”~柳ケ瀬商店街の人気キャラクター引退物語~」 | 意匠太郎☆デザイナーな日々

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NHK/ナビゲーション「さようなら“やなな”~柳ケ瀬商店街の人気キャラクター引退物語~」という番組を観た。

「やなな」のような絶大な人気を誇ったキャラクターでも、地元商店街の人たちは公式なキャラとは最後まで認めずに「アイツら勝手にやっている」とでも思っていたのだろうか?「やなな」の引退式に一枚の感謝状を与えて幕引きというのは何とも悲しい。地元を盛り上げようと5年もの間、手弁当で食べる間寝る間を削っている真意を、なぜ理解出来なかったのだろう。

おそらくはねたみ、やっかみ、村社会の汚い部分を拭いきれずに、せっかくのチャンスを棒に振ってしまった、一時のブームで終わらせてしまったことが残念でならない。

「ゆるキャラ」と呼ばれるご当地キャラクターは、地元とコラボレーションすることで本当の力を発揮する。新しい風を、時代の流れを受け止めて、自分たちの力で前に進むことが出来なければ、シャッター通りは時間貸し駐車場やマンションになり、商店街は生き返らない。

私はデザイナーとして、生み出したキャラクターを通じて人に夢を、笑顔を与えることが出来ると信じている。それでも、自分に出来ることキャラクターに出来ることは限られている。その先、夢を実現出来るかどうかは、地元の人々の、商店主たちの努力にかかっていることをわかって欲しい。せっかくのチャンスを逃して欲しくはない。

番組を観終わって、「やなな」の中の人の無念さが伝わってきたのが、とても痛かった。

NHK/ナビゲーション「さようなら“やなな”~柳ケ瀬商店街の人気キャラクター引退物語~」