大学劇研後輩川原洋子参加。糸あやつり人形一糸座『崩壊 白鯨ヲ追ウ夢』@座・高円寺1

たまさか人形堂シリーズにハマっていた折も折、こんな美味しそうな公演があると伺ったので「忘れちゃうから是非案内寄越してくれ!」と川原に先輩風吹かせて拝見して来ました。

初見なもんでこのスタイルが団体さんのオリジナルなのかスタンダードなのかは存じ上げませんが、舞台には普通に俳優と人形がおり、普通に会話しております。人形の演者は黒子装束ながら顔が出ているクロコグレコスタイル(古いっ!)、人形のセリフは演者自身が出してます。


思えば私が観たあやつり人形の殆どはNHK人形劇に代表される下から棒で操作する物が大半で、糸で上から操作するのって何があったかなと思いを巡らせていたら『サンダーバード』なんてスーパービッグタイトルが出て来ちゃいました^^;とはいえあれは巨大な(確か1m弱)人形を台の上からピアノ線使って複数人で操作するものだし、当然テイクを重ねて映像作品に仕上げるもの。今回拝見したのは舞台上で人形同士、あるいは人形と俳優がリアルタイムで芝居をするもの。遠目ではあったけど相当な本数の糸であやつりながらセリフを云ってました。よくもまあ間違えたり絡まったりせず、活き活きと人形を動かせるもんです。

しかも今回は人形師(そんな言葉あるのか?)だけでなく俳優も二役よろしく人形を扱っておりました。初心者だとまっすぐ立たせることすらままならないらしいのですが、素人目には遜色無く操られてたようでした(血のにじむ努力があったとお見受け致します(^^))。


冠は一糸座なれど、作演出は主宰東憲司、俳優パートにも劇団員と出演経験者原田大二郎に藤吉久美子と桟敷童子濃度高め。故にお話からヴィジュアルまでなかなかに桟敷童子でした^^;最後のケレンのマリアージュ感凄くてo(^^o)(o^^)o

お話は当然の事ながらタイトルの通り。でも本当に崩壊したのは主役の彼(彼女?)だったのか、生活だったのか文化だったのか、いともたやすく全てを崩壊させる脅威がいつでもやって来ちゃうんだぞと云う警告なのか戒めなのか……それまた桟敷童子らしく色々考えさせてくれました。


年イチ企画なのは薄々知ってたんだけど、来年もやってくれるのかなぁ。

残念ながら3/3千秋楽。お疲れ様でした♪