【第58回スーパーボウル@ラスベガス アレジアントスタジアム】

カンザスシティ・チーフス25-22サンフランシスコ49ers


昨年プレイオフを以て遂に、遂にあの偉大なる(そして憎たらしいほど強かった)トム・ブレイディが正式に引退(一遍やってっからさすがにもう復帰は無いでしょう)し、次世代を担う選手(合計年齢最年少記録)にして両名とも有色人種QBによる決戦に沸いた第57回スーパーボウル。それを受けての今年のレギュラーシーズン、プレイオフ、チャンピオンシップ、ではあったのだけど……。

今年耳目が最も集まったのは『テイラー・スウィフト』でしたよね、残念ながら^^;


シーズン序盤(最初からではなかったと思う)のチーフス戦ハイライト映像にトラヴィス・ケルシーの活躍とセットで観客席のテイラー・スウィフトが映るようになり、ケルシーグッズ(名前と背番号がデカデカと入ったコートなど)に身を包んでスタジアム入りする姿を見せたかと思えば、ケルシーファミリーとボックスシートで家族共々盛り上がってみたり(あたしゃ-20℃のアローヘッドでジェイソンお兄ちゃんが披露した気合いの胸毛姿の方が笑いました)。とどめはスーパーボウル優勝セレモニーのフィールド(本当は家族関係者しか入れない。日本で同様の状況だったらアタマ硬いセキュリティがNG出していたかも知れない)でのキス&ハグ。

たまたまついてた当日のワイドショーで取り上げられていたのも、試合結果ではなくトラヴィスとテイラーの馴れ初めから前日東京ドーム公演からケツカッチン(死語)で飛び出したテイラーのプライベートジェットの画像(推定)など、まあどーでもいいネタばかり(ファンレターシカトされた話なんて初めて聴いたわ)。

まぁ『世界最大のワンデイスポーツイベント』とは云っても、日本的にも世界的にもマイナースポーツであるアメフトですから、注目されるというのは大切な事。たとえその中のほんの少しの人数でも、このスポーツの面白さを見出してくれればありがたい限りです。ええ、ですとも!


(注:これで試合に触れないと本格的にアタマおかしい奴と思われるので、ネタバレ込みで触れます)


多分昨年のスーパーボウルを歴代最高試合と評する向きもあるでしょう。それに関して私も異論はありませんが、今年の試合は去年よりも面白かったと云う事が出来ます。これまた間違い無いでしょう。

前半はとにかく守備合戦。攻撃陣の活躍が全くといって出なかったけど、若い両QBが慌てるふうは見て取れず、冷静に相手の出方を分析し虎視眈々とチャンスを伺うようで期待と緊張感がいや増していました。後半確かにミスが出たのは49ersでしたがどれも偶発的な事ばかりで(パントのボールがカバーチームの脚に直接当たるなんて見た事ない!)、出来うる合格点の仕事をし、後を味方別チームに託しての結果だから、パーディの価値は上がりこそすれ下がりはしない。掛け値なしに良い試合でした\(^^)/


的確な状況判断する反面時折魅せる熱いプレイやペップトーク、スペシャルチームを必ず出迎える情熱の漢マホームズは素晴らしい。『Mr.イレレバント(ドラフト全体最下位指名選手(現在は262番手)に与えられる称号。意味は「場違い」「必要とされていない」)』という出自からフィジカルに頼らないプレイスタイル、プレイオフでの逆転劇など、パーディにはジョー・モンタナの姿が見え隠れする(モンタナの時代ならオーバータイムはキック決まった段階で49ers勝利だしね^^;)。試合中の佇まいも良かったし、来季以降も楽しみでしかない。

でもこれが難しいんだよね。選手の価値が上がれば年棒が上がるのでサラリーキャップの関係でタレントを確保出来ない、てのはよくある話。あまたのチームに栄枯盛衰があった中で陣容コロコロ変わってなお勝ち続けたブレイディがエラい、なんて評価ある反面、昨年スーパーボウルで破れはしたものの無類の強さでシーズンを乗り切ったフィラデルフィア、メンツほぼ変わらずだから今季も大本命!の筈がシーズン後半ポロポロと負けが込み、ワイルドカードで呆気なく敗退(無敵のQBスニークが止まった時は声出ちゃったもんね)なんて事もあるから、強いチームを維持するってのは難しい上に謎がまだまだ多い(>_<)


私としてはブレイディ一強時代よりもNFL見始める良いタイミングと思います。タレントは多士済々だからハコ推ししやすいし、どこを推しチームにしてもそこが勝ち進む可能性があるから応援しがいもあるし、ってモンタナ一強時代にファンになった私に云われたかねぇとは思うけど^^;

テイラー・スウィフトから入るファンとか、マジで居ねえかな。