快賊船、宴遊企画共演者北川雅一参加。企画集団真夏座『すべて世は事も無し』@両国シアターΧ


「この座組、わたくし最年少です。珍しいですね、何年ぶりでしょう(笑)」とぺーさんから案内頂いて、嬉しさ半分羨ましさ半分で拝見しに行きました。80年代小劇場ブームのフォロワー第一世代だった私は大学劇研卒業後程なく、確か25才位から俳優陣の最年長ないしは年長組。40手前頃にはスタッフ含めた座組最年長も珍しく無い演劇人生送っておりまして『先輩方が沢山居る』という環境には結構なアコガレをもっております。

舞台に現れた先輩方……おそらく私でも若手組にされてしまうような陣容でしたが、その人生のキャリアの醸し出す存在感の分厚さと、そんな方々が時に無邪気に時に強固な意志を持って舞台を闊歩する姿だけで楽しく拝見出来てしまいました。


お話はかの地ではスタンダードらしいのですが、不勉強な私には初めての作品。でも残念ながらお初の私がぼんやり聞いてて判るくらいに『?』となる部分が少なくは無かった。ストーリーやシチュエーションに対する強調の部分がチグハグで……もっともこれが脚本由来なのか演出由来なのかの判断はつきませんでしたが(普段でしたらこの辺をネチネチ書くところなんですが^^;)。

でも『それがどうした』と云わんばかりの俳優陣の魅力で押し切られてしまいました。もちろん乱暴に突っぱねるのではなく、ネチネチ云ってるこっちが結果恥ずかしくなるような空気感をもって。結果楽しめちゃったんだから、文句つける訳いかねぇよなぁ。


私自身が年配者ではあるけれど、それだけを理由に『年寄りの芝居の方が優れている』とか『若造はやっぱ面白味がない』とか云うつもりはありません。年配参加者のエゴとノスタルジーが衝突した結果、見るも無惨な作品を観る羽目に陥った経験だってあるし。今回はベテランの魅力が存分に散りばめられた舞台でした……という、報告です^^;

残念ながら既に終演。お疲れ様でした♪