K-FARCE『星降る学校』@大塚萬劇場。


今回はお初の団体さん、というかユニットかな?よその劇団さんのレパートリーを使い、ちゃんと演出家を立て、この為のスペシャルチームを組んでの公演だったようです(予想^^;)。

見所は随所にありました。何より俳優陣が見事で、こと芝居に関しては文句なしの手練の仕事でした。もちろん演出の塩梅もあるんだろうけど、板の上のバランスから個人の演技まで『ライブで舞台やってるのを観る快楽』がしっかり感じられます。


面白かったですよ(^^)だけで〆てあげられれば……良かったんですがねぇ^^;



(注:ここから先はキツめの感想戦になります)


(注:関係者が聴いてあまり耳ざわりの良いものではありません)


(注:ネタバレは極力避けます)







(注:それでも読みますか?)


(注:警告しましたからね)



・「コメディですから気軽に笑ってやって下さい」という前振りを何度もしていたが、正直云うならそれが障害になって思ったほど笑いが起きていなかったように思われる(「今から面白い話しますよ」と振るのは最悪だと松本さんも申してます^^;)。脚本もセリフもかなりしっかりしたシチュエーションコメディで俳優陣が手練揃いなんだから、変なギャグ入れずに芝居だけで勝負してたら余程笑えたんじゃないかな。

当ブログでは何度も書いてる事だけど、奇天烈な単語を発するとかエキセントリックな動きをするとか珍妙な格好をするとかってので取れる笑いなんかたかが知れてるし、そんなのを舞台におけるコメディとは云わない。それで座をもたせられるお笑い芸人の方々にはそれ用のスキルがあるからで、がわだけ真似たって上手くはいかないのです。メディアでぶいぶいいわしてる方々って実は凄いんだって。


・ストーリーの要請があるのである程度大声芝居になるのは仕方ないとしても、音量同士のぶつかり合いで作っちゃってたから、喉潰してたねぇ。最近中々観ないんだけど。

俳優本人のコンディショニングもあるけど。この構図にしちゃった演出家の責任も重いと思う。第一がなり合いシーンは舞台上が力んじゃうから、客席も固くなっちゃう。ほぐれてないと笑えないよ。


・変なギャグと云えば(これは全くの私の嗜好だけど)、前説後説は酷かった^^;情報を伝えようという意図よりも自分のやりたい事をやり倒しただけって感じ。

イベントの前説とかで呼ばれた若手芸人がスべるの上等で大騒ぎするような手合いの前説ってたまに見るけど、面白いと思った事なんか1度も無いけどなぁ。



こっちだって、気軽に笑ってあげたかったのは山々なんだけどね^^;