SHAFT共演者小林カナ参加のsalty rock『水棲のアリア s.v.』@阿佐ヶ谷アートスペースプロット
このアート系劇団を拝見するのも4回目、そして今までで一番前衛色、いや前衛臭のする公演となってます。迸る台詞の奔流、身体だけですべてを表現する俳優たち、流れて飛び散る汗その他の液体……^^;
いや、このテの演劇には大変重要なファクターで、近年のアングラシーンにはついぞ欠けていた部分。学生時分に頑張って観ていたのが強烈に思い出されましたわ。

正直に白状するなら、いちいちお話なんか追ってませんし理解しようとも思ってません。ただただイメージの連続に身をゆだね、トランス状態にはまっていく快感を楽しみ、主人公(女性)の思いは果たせたのか、それによって世界はどうなったのか、そしてそのパッケージが自分にとって楽しかったかどうか……そしてそして、そもそもその世界に没入させてくれるのか。まぁモノの見方なんざ自由で良いのですが、私はこの辺りをポイントに観る事にしてまして。
没入に関してはこちらの団体さんは既に安心印が付いてるんだけど、今回は特に俳優陣の眼力を強く感じた。眼力と表情で上演時間たっぷりリードしてくれる、あの感覚だけで5億点でありました。カナっこはじめ、本当に皆さん惚れ惚れするくらいに良い顔をしてたな~


演出が今回は違う方だそうで、期待していた“画づくり”の印象がいつもより弱かったのは個人的に残念。
あの手の演劇にクラシックバレエの定型の動きが入っていたけど、ジャンルとあまり合ってないように思えたのは、これも単なる個人的嗜好の問題かしら?


4回目にしてアングラ感ゴリゴリ濃いめ(私は好物だけど、一般的には普段より取っ付きづらいだろうな)だったけど、気持ち良くトランス状態に入れること受け合いです。
6日まで♪