チャリ乗って友人が出演しとる舞台を観劇@谷中
役者は割と頑張っていたとは思うけど、いかんせん……

(以降ネタバレと酷評アリ)
(あと6ステージあるとのこと。武士の情けで公演名は伏せてやる)










・公演企画自体に難あり。直下型地震のせいで東京駅地下に閉じこめられた人々のサバイバルだそうだが、地震という設定出しただけで往年の閉鎖パニック物というテンションではもう日本人には伝わらないと思う。
直接であれ間接であれ震災経験者は各々独自のヴィジョンや知識を背負ってしまっているから、相当違った切り口なりアプローチなりしないと『乗れる作品』にはならない。

・キャラの描き方が安易。閉じこめられた12人のひとりが異臭を放つホームレスだからという理由ひとつで最後の最後まで仲間に加えないとか、ステレオタイプのわがまま野郎に振り回されるとか。確かに描きたかった事も判らなくはないが、場面設定自体が震災経験後の現代だとするとそんなキャラに対するアプローチが絶対変わるはずだし、ステレオタイプな展開にはならないはず。
客席で初見の私が判る事なのに、キャラが無視し続けて話が進むから「こいつら馬鹿か?」と思ってしまうし、結果引いてしまう。

・構成は酷いのひとこと。パニックシーンの最初にとぼけたやり取りを山盛り入れるもんだから事の重大さが伝わらない。ネタ的にコメディに振ったらシリアスにはなかなか戻らないだろうに。
そしてラスト10分くらいで全キャラの独白(遺書の朗読)からの役者に正面切らせての台詞がなりをさせていた。これやると大概の公演が「なんとなく、良い作品だったね」なんて感想を客に持たせて終わることが出来るんだけど、あんな安易で卑怯な手法をよく恥ずかしげもなく提示出来るもんだと思う。とても団体69本目の舞台を手掛けてる作演とは思えない所行。

・オープニングダンスに合わせて劇団メンバーらしき女優がMC入れるんだけどどうにも下手過ぎ。場末のヒーローショーだってもっとまともに喋ってるよ。
しかも「面白くなくても笑ってください」なんて文言をよく客に向かって云えるな、感心するわ(友人出てなきゃこの段で帰る)……まあダンスも輪掛けて酷かったけど^^;


それでも、文句書けるだけ先週の舞台よりマシではあったか……