系統用蓄電池というものを聞いたことがありますか?

系統用蓄電池とは、電力の発電所や変電所、送電線といった電力系統に直接接続される大規模な蓄電池のことです。家庭や特定の施設で使われる蓄電池とは異なり、電力系統全体の安定化を目的としています。

 

 

 

系統用蓄電池の役割

 

系統用蓄電池は主に以下の役割を担います。

  • 需給バランスの調整: 太陽光や風力といった再生可能エネルギーは発電量が天候に左右されやすいです。電力需要が少ない時に余った電力を充電し、需要が高まる時間帯に放電することで、電力の需給バランスを保ちます。

  • 出力制御の緩和: 太陽光発電の発電量が電力需要を上回り、出力制御が実施される場合に、余剰電力を蓄えることで、売電の機会損失を減らします。

  • 電力品質の維持: 電力系統の電圧や周波数の変動を抑制し、電力の品質を安定させます。

 
 
先日お伝えしましたように、再エネでの出力制御等にも非常に貢献するために、再エネを増やすという第7次エネルギー基本計画を鑑みても今後系統用蓄電池は当然増えていくことになります。
電力の安定供給も行われやすくなりますので、停電などのリスクも減っていくことでしょう。