昨日、一昨日とペロブスカイト太陽電池のことをお伝えしましたが
シリコン系の太陽電池でも湾曲した場所や重量のものができない場所へ
設置できる太陽電池があります
それをご紹介いたします
薄膜シリコン太陽電池は、太陽光を電気エネルギーに変換するために用いられる太陽電池の一種で、主にシリコンを薄い層として使用しています。この技術は、従来の結晶シリコン太陽電池とは異なり、シリコン層を非常に薄く(数マイクロメートル以下)することで材料コストを削減し、さまざまな基板に適用することが可能です。以下にその特徴を詳しく説明します。
特徴
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薄膜技術:
- シリコンを非常に薄く(通常数マイクロメートル)した層で使用します。これにより、材料コストを削減し、柔軟な基板にも適用可能です。
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柔軟性:
- 薄い層のため、柔軟な基板に適用できます。これにより、従来の硬いパネルでは難しかった形状や場所への設置が可能になります。
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エネルギー変換効率:
- 一般的に、薄膜シリコン太陽電池のエネルギー変換効率は結晶シリコン太陽電池に比べて低めです。
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製造プロセス:
- 薄膜シリコン太陽電池は、化学気相堆積(CVD)などのプロセスを用いて製造されます。
種類
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アモルファスシリコン(a-Si)太陽電池:
- 非晶質のシリコンを使用します。一番一般的な薄膜シリコン太陽電池で、製造が簡単ですが、効率は比較的低いです。
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多結晶シリコン(pc-Si)太陽電池:
- 結晶と非晶質の中間の構造を持つシリコンを使用。アモルファスよりも効率が高いですが、製造がやや複雑です。
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マイクロ結晶シリコン(μc-Si)太陽電池:
- 微小な結晶粒を含むシリコンを使用。アモルファスシリコンより効率が高いです。
応用
- 薄膜シリコン太陽電池は、その柔軟性から、建築材料への統合、ポータブル電子機器、街路灯やトラフィックサインなど、さまざまな応用が考えられます。
- また、重量が軽いため、移動式の応用や一時的な設置にも適しています。
シリコン系太陽電池には歴史があります
これから大きな効率の変化の期待は少ないと思われますが、長期間の安定には今のところシリコン系太陽電池がおススメです