〜目先の手数料と将来の出費、本当にお得なのはどっち?〜
昨日は、修理方式には「センドバック」と「オンサイト」の2種類があるとお話ししました。今日は、多くの業者が口を閉ざす「センドバック方式」を選んだ場合に、あなたの家で実際にどのような「お金の動き」が発生するのか。具体的な数字を使って、リアルなシミュレーションをしてみましょう。
太陽光発電や蓄電池を検討される際、誰もが「少しでも初期費用を抑えたい」と考えるのは当然のことです。しかし、その「目先の数万円の安さ」が、将来的にどれほど高くつく可能性があるのか。この真実を知らずに契約書に印印をいただくことは、私たちプロとしてできません。
1. 故障は「忘れた頃」にやってくる
太陽光発電のシステムの中で、最も過酷な環境で働いているのは「パワーコンディショナ(パワコン)」です。屋根の上のパネルで集めた電気を、家で使える電気に変換し続けるこの装置は、いわばシステムの心臓部。機械ですから、10年、15年と経てば、どうしても部品の摩耗や基板の劣化による故障リスクが高まります。
「保証期間内だから、壊れてもタダでしょ?」 そう信じている方にこそ、センドバック方式の現実を見ていただきたいのです。
2. 徹底解剖!センドバックで発生する「隠れた請求書」
海外メーカーA社(センドバック方式)のパワコンが12年目に故障したと仮定しましょう。カタログには「15年保証」とあります。確かに、メーカーに送れば新しい機械が送られてきます。しかし、現場では以下のような費用が次々と発生します。
① 業者の点検・特定費用(約15,000円〜20,000円) 「発電が止まった」という連絡を受けて、まず工事店が調査に行きます。何が悪いのか、配線か機械か。この「プロの出張・診断」には当然、人件費が発生します。センドバックメーカーは、この調査費は1円も出してくれません。
② 取り外し・梱包作業費(約20,000円〜30,000円) 故障が確定したら、重いパワコンを壁から外します。電気配線を切り離し、感電しないよう処置する高度な作業です。さらに、精密機器を傷つけないよう専用の資材で梱包します。この「技術料」と「作業時間」もすべてお客様の負担です。
③ 往復の大型配送料(約10,000円〜15,000円) 大型で重量のある精密機器の配送は、通常の宅急便より高額です。これも「お客様から送ってください」が基本ルールです。
④ 代替品の再設置・初期設定費(約20,000円〜30,000円) 新しい機械が届いたら、再び業者が来て壁に取り付け、配線を繋ぎ直し、モニターの設定を行います。この再設置費用も、当然保証の対象外です。
【合計:約65,000円〜95,000円(+税)】
いかがでしょうか。本体が「無償交換」であっても、一回の故障で10万円近い現金が家計から出ていくのです。もし20年の運用期間中に2回故障が発生すれば、その額は20万円に達します。導入時に国内メーカーとの差額が10万円だったとしても、この時点で完全に逆転。むしろ高い買い物になってしまうのです。
3. 「時間というコスト」も見逃せない
センドバックのもう一つの罠は「時間」です。機械を送って、検査され、新しいものが届くまでに最短でも2週間、物流のトラブルがあれば1ヶ月近くかかることもあります。その間、発電はゼロ。 本来なら電気代を浮かせてくれていたはずの電気が作れない。この「機会損失」まで含めると、実質的なダメージはさらに膨らみます。
対して、私たちが推奨するオンサイト保証なら、これら全ての工程をメーカーが(またはメーカーの費用負担で)解決します。お客様がサイフを開く必要も、段ボールを用意する必要もありません。
「初期費用が安いから」という理由だけで選ぶことは、いわば「いつ爆発するか分からない出費の爆弾」を背負うようなものです。私たちは、お客様にそんなハラハラする生活を送ってほしくない。だからこそ、将来の収支まで見据えた「正直な提案」にこだわっているのです。
ご自宅に設置されている設備はどこのメーカーだったか?またどんな保証だったか確認してみてください。
