2023年 NPB 日本シリーズ 総括 | よっすぃ~のブログ

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呑み食い遊びのコラム

本年度の日本シリーズは、4勝3敗で阪神タイガースが制覇しました。


今回のシリーズにおける両チームの成績の詳細について、ここで総括しておきましょう。


なお、シリーズ開幕直前に行った戦力分析は、リンク先の通りでした。



まず、投手成績は以下の通りでした。

(数値は、左から順に防御率,先発防御率,救援防御率,WHIPです。)


 ・阪神   : 2.80, 3.06, 2.45, 1.21

 ・オリックス: 4.11, 3.48, 5.40, 1.39


阪神は、全てがレギュラーシーズンと比較すると若干劣るものの、概ねその実力を反映した数値を残すことができました。

一方でオリックスは、全ての数値をレギュラーシーズンと比較して大きく悪化させました。



次に、打撃成績は以下の通りでした。

(数値は、左から順に打率,出塁率,長打率,OPSです。)


 ・阪神   : .276, .335, .356, .690

 ・オリックス: .250, .302, .366, .668


阪神は、レギュラーシーズンと比較すると、長打率は同等であるものの打率の上昇に伴って出塁率とOPSが向上しました。

一方でオリックスは、レギュラーシーズンと比較すると、打率と長打率は同等であるものの出塁率の低下(四死球の減少)に伴ってOPSが悪化しました。



但し、多くの評論家も指摘しているように、今回のシリーズではレギュラーシーズンと比較してストライクゾーンが明らかに狭かったことを考慮する必要があります。



以上のことを踏まえると、投手力及び攻撃力の両面において、阪神はパリーグの平均を上回り、オリックスはセリーグの平均を下回ったと言えるでしょう。

両者の戦力差は大きいものではありませんが、その僅かな差が勝敗を決したということです。




なお、表彰選手は以下の通りとなったようですね。

 ・最高殊勲選手賞:近本

 ・敢闘選手賞:紅林

 ・優秀選手賞:森下、ノイジー、山本


近本,森下,ノイジーは、文句なく適格でしょう。


敢闘選手賞は、確かに紅林は守備も含めて素晴らしい活躍でしたが、敗戦チームから選ぶ"敢闘"選手としてはホームランを3本打って最後まで意地を見せてくれた頓宮のほうが相応しかったのではないでしょうか?


優秀選手は、昨年も指摘しましたが、オールオアナッシングが当然のプロの世界においては、3人とも優勝チームから選ぶべきであると考えます。

ならば、もう1人は村上が適格であり、レギュレーション上どうしても1人は敗戦チームからということならば紅林(紅林が敢闘選手賞なら頓宮)でしょう。

第6戦のピッチングだけを評価して山本というのは、彼に対して極めて失礼です。


すみません。

おめでたい表彰に、今年もまたダメ出ししてしまいました。




おしまい。