コリジョンルールとリクエスト制度 | よっすぃ~のブログ

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呑み食い遊びのコラム

昨日の広島対中日戦でのプレイを発端にして、コリジョンルールについていろいろと取り沙汰されているようですね。

NPBでは2016年シーズンから導入されているルールについて、何をいまさらの感が否めません。

確かに私も、2016年春季の宜野座キャンプで審判団がコリジョンルールを実演説明しているのをバックネット裏から間近に視察した際には、野球を大きく歪めてしまうルール改定であると眉をひそめざるを得ませんでした。
当時の金本監督と矢野コーチが身振り手振りを加えて繰り返し執拗に疑義を呈していた様が、今も思い出されます。
ただこの時点では、本塁でのタッグプレイも従来の二塁や三塁での場合と同じく今後はタイミングアウトの運用をするのであろうと、私は解釈していました。
しかし、実際にはそうはならず、コリジョンルールを厳密に遵守しようとする阪神の梅野捕手はこれまでに何度も完全にアウトのタイミングで走者の生還を許しています。
また、2018年シーズンからはリクエスト制度が導入され、二塁や三塁でのタッグプレイでも(更には各塁でのフォースプレイでも)タイミングアウトは今や過去の遺物となっています。

走塁巧者の広島は、これまでコリジョンルールの恩恵を多く受けていた側でした。
それが、自チームに不利な判定となったからといっていまさらルールに不平を言うのは、みっともな過ぎます。たとえ今はチームが不調であっても、強者としての誇りを持ち続けて欲しいものです。

コリジョンルールは、捕手を接触プレイによる負傷から守るためのルールです。
その趣旨を尊重しつつ、捕手のプレイをどこから走塁妨害とするのか、冷静かつ綿密に今一度見直しすることを、私は提言する次第です。

なお、DeNAの伊藤光のようにこの趣旨に反してルールを逆手に取った姑息なブロックを繰り返す選手は、断固として許されるべきではないことを申し添えておきます。