たくさんの方に見ていただき
ありがとうございました
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹さんの本
【『みみずくは黄昏に飛びたつ』川上未映子訊く村上春樹語る】
『騎士団長殺し』誕生秘話、
創作の極意、
少年期の記憶、
フェミニズム的疑問、
名声と日常、
そして死後のこと。
作家にしか訊き出せない、
作家の最深部に迫る記録…
と帯にあります。
このインタビューは、
訊き手が秀逸だなぁと
しみじみ感じました。
面白くて、
味わいながら
少しずつ読みました。
「善き物語」というものの持つ力を
信じて、
自分の中の意識の下部に
自ら下っていき、
無意識の層をくぐらせて
出てきたものを作品として
形象化していく…
そんな作家のあり方が伝わります。
善き物語の善性の根拠は、
歴史の重みであり、
長い長い時間を耐えうる
強さと重みを持った物語は
そう簡単には
無効にならずに
語り継がれると。
そう考えると、
大いなる安堵と
勇気を得ることができました。