梅雨 | ジャスミンライス流星群

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タイガーシノハラ オフィシャルブログ


 小雨が降ってる。
 のんびりできていい。
 あまり暑いと見えない敵と戦って気分になる。
 寒すぎるのも身構えるだろ。
 このくらいの温度がずっと続けばいい。

 ちゅうくらいのときにはいつも刺激を求めたくなることもあった。
 ちょろちょろしてる時代の話さ。
 つまんないつまんない。
 そんなふうにいっては街に出て小金を失くして帰ってくる。

 雨が降ればそんなふうには思わない。
 家の中で湿った洗濯物のにおいを感じて窓の外を見てる。
 空中の水滴を数え、地面に落ちた一瞬の水の模様をとらえる。

 コーヒー豆をひき、そのあとにやってくる静寂。
 こまかい雨音を聞く。
 レコードが終わったあとのようなざらついた響き。
 薄紙の上で寝返りを打つようなみじめな響き。

 まぶたをおろして目の神経を休める。
 午前中はパソコンと書類を広げてぼうっとしてた。
 たまに電話をしてりこうぶって喋った。
 面倒くさくなったから、ああそうですか考えときますよと言って切った。
 ぼうっとしててもなんとなく用事は終わる。
 脳みそなんかいらない。
 ずっと繰り返してきたことを繰り返す。
 生きていければいい。
 それだけを目指してたころもあった。
 それを思えばしあわせなのかもしれない。

 あと二時間で出かける準備。
 濡れるのが憂鬱だなんて思わない。
 しょうがないじゃん。
 今は今だから。

 濡れたどうしで誰かに会える。
 今日はそんなのが刺激なんだ。
 たぶんだけど。