妄想とは訂正不能な思い込みのことで、関係妄想とは、
・互いに関係がない事象について、それらが関連付けられていると思い込む
ものです。
妄想性障害や統合失調症に関し、この関係妄想についてネット記事で書かれているものがありますが、
双極性障害の僕にもこの妄想が強く出ました。
一例をあげると、僕が躁転していた2021年8月に、歌手の華原朋美さんが結婚されたというニュースが流れました。
華原さんはもともと「遠峯ありさ」の芸名でタレント活動をしていましたが、
小室哲哉さんのプロデュースで芸名を「華原朋美」に変えて大ヒット歌手へと転身し、
2人は一時は恋人関係になりますが破局し、お互いに波乱の人生を歩みます。
そして華原さんの本名は「下河原朋美」です。
僕はその結婚発表後に、昔を懐かしんでユーチューブで華原さんの過去の動画を見まくったのですが、
WOWOWで放送された「香港Kissingツアー」(1997年)というものがありました。
このツアーは、
安室奈美恵さんを「Can You Celebrate?」1曲だけの前座で使い、
華原さんは「I believe」「Just A Real Love Night」「Hate Tell A Lie」「Im Proud」の持ち歌4曲に加え、
Globeのマーク・パンサーをわざわざ呼んで、「Departures」をトリで歌う、
という華原さん主役のセットリストでした。
その1997年は、香港が中国(中華人民共和国)に返還された年でしたので、
・芸名の「華原」の「華」は中華人民共和国の「華」だったのか!
・最後にGlobeの「Departures」を歌わせたのは、その和訳である(小室さんからの)「旅立ち」の意図で、ここでビジネスカップルを終了させる狙いだったのか!
・これを世間に公表すれば大騒ぎになる!
・もし公表するとしたら小室さんの許可が必要なのではないか!
などと、次々に思い込みました。
冷静に考えると、華原さんのデビューは1995年ですし、その時点で香港でライブをすることも、香港が中国に返還されることも決まっていなかったわけで、完全に支離滅裂な関係妄想です。
しかし、頭の中ではそれらが次々と繋がってしまうのがこの関係妄想の特徴で、
当時は自分では妄想だという認識が不可能でした(いつ妄想だと理解できたのかは記憶にありません)。
今は抗躁剤として気分安定薬(デパケン)を飲んでいるので、
うつ病として扱われていた当時よりも躁状態に対する予防ははるかにできていると思いますが、
二度と躁状態にはなりたくないと切実に思う妄想エピソードの1つです。