最近は、クマ出没のニュースが頻繁に報じられていますね。

僕も大昔に野生のクマに遭遇した経験があります。

 

2001年の7月下旬から9月下旬まで、カナダに一人旅をしました。

9月中旬に、カナディアンロッキー北部のジャスパーという小さな町に滞在していた時のことです。

 

宿から数キロ離れた乗馬センターに2時間の乗馬コースを予約して、山中の車道を徒歩で向かっていたところ、右側の森の中から黒い物体がにょいと立ち上がるのが視界に入りました。


背丈は大きく(僕と同じくらい)、距離は10~15メートルくらいしか離れていなかったと記憶しています。

 

それがクマだと認識するのに少し時間がかかりましたが、認識できた瞬間から頭が真っ白になりました。

クマの方を見ながら、ただただ歩き続けるしかできませんでした。

 

そのうちクマのほうから遠ざかって、森の中へと消えていきました。

しかし、冷静になるにつれ、猛烈な恐怖感が襲ってきました。

 

車が通るたびにヒッチハイクしようと合図を出したのですが、誰も応じてくれず、いつの間にか乗馬場に到着していました。

 

受付の人に、クマに遭遇したことを興奮気味に話すと、ブラックベアか、それともグリズリー(灰色のクマ)か、と聞かれました。

ブラックベアだと答えると、「Its not so terrible」と、にこやか?に返されました。

 

グリズリーは粗暴ですが、ブラックベアは臆病で、人を襲うことはめったにないそうです。


それでも帰り道は、タクシーを使いましたが(笑)。

 

ジャスパー手前のバンフで、ビーバーの赤ちゃんやエルクを見られたのもいい思い出ですが(写真も撮れました)、このクマ遭遇のほうがはるかに大きなインパクトでした。

 

日本でクマの獣害に関わられている方には大変恐縮ですが、今振り返ると、このクマの写真も撮っておけばよかったなあ、ととても懐かしい旅の思い出です。