9月半ばの一連のごたごたのすぐ後アメリカが金融支援策を打ち出したことに私はその瞬間は

さすがに対応が速い!と思ったのですが、それからの腰の上げ方は完全に後手後手にまわって

ました。


確かにブッシュ政権の任期切れが目前に迫り、有効な政策効果はもはや期待できない状況で

あったことは理解できます。 またイラクの泥沼に何年も入り込んでいるために財政的な余裕が

ない、タダでさえ貿易赤字を垂れ流している現実という足枷をはめられていることも。 それでも住宅

バブルが膨らんでいる過程にあっては過剰流動性が利得を求めて株式、商品、為替などを横断的に

駆け巡っていられたので良かったのですが、もう今やそんな光景も蜃気楼の彼方。 あるのはただただ

借金返済という現実。 なんか最近同じことばっか書いてますね、スミマセン。


反省をこめてタイトルにそった記事を書くのは止めてやっぱり分析のほうにしましょう。 

(ASEM会議が開かれていますが各国の連携を緊密に取って金融危機に対応するという、抽象的な

表現にとどまっているようです、ニュースで見る限りは...)


ドル円から見ていってもいいのですが、リクイディティの厚い通貨同士の組み合わせでさえこうなって

しまうという意味で、ここではユーロ円を見てみたいと思います。



ここまで振幅が大きいとデイリーでもついていけませんのでウィークリーで見てみると...

2000年10月の安値88.90から今年7月につけた高値169.97間での値幅81.07円に対して

フィボナッチレベルを取ったものが水平に走る黄色のラインで表されています。

昨日の午後5時ごろ相場を見ていた方はこの劇的なシーンを目の当たりにしていたはず

ですがドル円の94.70を割れた瞬間、ユーロ円では先ほどのフィボナッチの61.8%戻し@

119.87を割り込んでいたのです。 


で、2日前でしたっけ?130円割れに大量のストップが置かれてあったのと同様にこの119.87

割れにも巨大なストップオーダーが時限爆弾のようにセットされていたものと推測がつきます。

それからのロンドンは完全にタガが外れたように猛烈なユーロ売り/円買いの嵐!

でも、なんだかんだいいつつしっかり止まるべきところでとまったようです。それが赤の水平の

ラインで引いた113.80どころ。2001年の4月第1週の高値は113.85。その前後も113円.中盤で

止められていることが見て取れます(その当時はユーロ買いの勢いがその辺で頭を抑えられた

訳ですが)。 


市場の参加者がいちいちそんな7年も前のデータを気にしているかどうか、それもあの緊迫した

瞬間で、という疑問も湧かないことはないですが、やはり何らかの必然性があってそこで止まった

のではないかな、と思えます。


その後NYに入って猛烈に買い戻され先ほどのフィボレベル@119.87を回復する局面もあったの

ですが終値ベースでは結局維持できず。


昨日の円買いが当面の催眠術にかかったような損切りの嵐のculminationであったと考えるなら

月曜早期にこの119.87、区切りよく120円を回復する必要があります。すくなくとも118.65、116.80

といった候補になりそうなレベルでサポートされないとまずいです。 首尾よく120円を回復でき

れば123.70-80といったところまで上値余地が出てくると思われますが、なんにしろ株価次第

というところも否定できないですね。 CME日経先物は7500円台をつけているようですし、NYダウ

やS&P, ナスダックも当然前日比マイナス圏内で引けていることを考えれば、月曜朝も円買い

圧力の強さを予想していたほうが自然といえるでしょう。 今日、明日のうちにサプライズになる

ようなニュースが飛び込んでくれば別ですが。


そうそう、先ほどの大きなレンジに対するフィボナッチ計算ですが、76.4%戻しのレベルは108.03

にあるということを付け加えておきます(76.4%というのは厳密に言うとフィボナッチ数ではないと

言うことですが市場はよくこの数字を意識することが多いです)。