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TIG溶接

TIG溶接に関すること溶接、ツール等の事を書いていこうと思います。
株式会社ハイドに勤めてます。
URL hide-wel.co.jp 良かったらこちらも見てください。

先日、車のマフラーの修理依頼を受けしました。

仮付けしてしまった後ですがそのときの写真です。

厚みが結構薄くて0.5~0.8mm位でした。

通常一般のお客様のご依頼は遠慮させていただいているのですがチタンの溶接を受けてくれる所が無く困っておられたのでお手伝いさせていただきました。

弊社はチタンの溶接にも即時に対応できるよう汎用のバックシールド治具や

チタンの溶接棒、インコネル等も極力在庫を切らさないように勤めております。

それでも準備から始めて溶接が完了するまでには結構時間が掛かってしまいます。

今回のお客様にも数日お待ちいただいてお渡しすることが出来ました。

パイプの裏も酸化して無い筈ですが直接目視が出来ない部分の為何も問題が無ければいいのですが。

心配で次回からある程度確認できるよう簡単なファイバースコープを準備しました。

今回、御依頼いただいたお客様も遊びに来てくだされば直ぐに確認できるので良いのですが

きょうはアルミTIG溶接の話です。

他でもあるかもしれませんが溶接者の視線で溶接している動画を製作してみました。

 

自分と同じ視線で動画撮影してますが、高性能なカメラではありませんので画質はいいまいちです。

おまけに金属が溶けている部分は白飛びして見えません。

 

何かうまい方法があればいいのですが、思いつかなかったので一応載せてみます。

 

アルミの溶接はアルミの特性として熱伝導率が高いため直ぐに回りに熱が逃げるため、アルミが溶け始めるのに他の金属に比べて時間がかかります。

 

しかし、溶け始めてからも周りにどんどん熱が逃げていくので材料全体の温度も急上昇し次にやって来るのは入熱過多による溶融プールの拡大(溶けすぎ)、対策は溶接スピードを上げる、電流を落とすと言う対応が必要になってきます。ある程度は人間の処理能力で溶接スピードは上げられますが、限界が有ります。

 

なので弊社では TIGCON と言うトーチに取り付けて使用するTIG溶接機用のリモコンを使用しています。

TIGCONを使用すると出力が自由にコントロールできます。材料の溶け方を確認しながら自由に出力を調整できるので溶接のスタートも早いですし最後まで慌てる事無く溶接を完了できます。

今回は対処の分かりやすいアルミの動画ですが、他の金属でも状況に応じて電流値は常にコントロールするものです。

 

見辛いかもしれませんが良かったら動画をご覧ください。

 

 

ポジショナー用シールドガス供給ツールとパイプ用バックシールド治具をポジショナーに組み付けてみました。溶接されている方ならご存知だと思いますが、ポジショナーは丸い物をチャックで保持して溶接物を回転させながら自分のポジションを変えずに溶接するための機械です。

弊社ではチタン、インコネル、ハステロイ、コバルト合金などのスーパーアロイの溶接依頼も有ります。

その都度1からバックシールド治具を作ると時間も掛かり納期や費用が余計に掛かってしまいます。

少しでも早く作業を進める為に汎用のバックシールド治具を作りました。

両サイドのパーツさえその都度作れば色々なサイズに対応できます。ポジショナーが回転する機械なのでシールドガスを供給する場合供給用のホースはチャックの回転とは切り離して1箇所にとどめておく必要があるためポジショナー用シールドガス供給ツールも自社で摂家製作しました。

それを結合すると

こんな感じで実際ポジショナーに組み込むと

こうなります。

これで随分と楽にバックシールドをかけながら溶接作業が出来るようになります。

今までは溶接するパイプに蓋をして蓋をした側をチャックで挟み反対側からチューブやパイプを入れて蓋をしていました。更にパイプ内全体にシールドガスが溜まるのを勘で待ってから溶接(勘が外れると材料は廃棄です)今回製作したバックシールド治具は ダイレクトに溶接ビード直下にシールドガスを当てる為

シールド不良の可能性は皆無となります。これでお客様を待たせる時間が短くできると思います。