溶接業の方向け: 高精度酸素濃度計を使用したチタンフレームの溶接例
溶接業の皆様へ、本日は弊社が販売している高精細な酸素濃度計を使用した溶接の実例をご紹介します。
今回使用した酸素濃度計は、SpaceX社・NASAでも導入されたAquasol社製の"POM-5B"です。この製品は、酸欠防止用の酸素濃度計に比べ、非常に高い精度で酸素濃度を測定できることが特長です。この特性を活かし、自転車のチタンフレームをTIG溶接で修理しました。
バックシールド溶接と酸素濃度管理の重要性
バックシールドをかけて溶接を行うシチュエーションにおいても、酸素濃度を厳密に管理している企業は少ないのが現状です。また、一部の企業では酸欠防止用の酸素濃度計を使用されている場合があります。しかし、これらの製品は溶接用としては適していないことを理解していただきたいと思います。
酸欠防止用の酸素濃度計は、一般的に0–25vol%の範囲で測定が可能です。これをppmに換算すると、1vol%は10000ppmに相当します。一方、弊社が販売する酸素濃度計は最低5ppmまで測定可能であり、非常に精密です。溶接品質を保つためには、このような高精度な計測が欠かせません。
例えば、弊社でバックシールド溶接を行う場合、酸素濃度は80ppm以下である必要があります。これを超える場合、溶接品質に影響が出る可能性が高いためです。酸欠防止用の製品では、このような微細な管理は難しいと言えます。
実際の使用例
高精度酸素濃度計を使用することで、溶接部の酸化を防ぎ、美しい仕上がりと強度を実現しました。
高精度酸素濃度計(Aquasol社のPOM-5B)は非常にコンパクトで低濃度(5ppm)まで計測でき、電源も不要なので、自転車のフレーム溶接、工場内、工事現場などどこでも正確に酸素濃度を計測し健全な溶接を可能にします。
自転車のフレームはいくつものパイプがつながっているため、溶接しないパイプにはシールドガスが流れないよう工夫します。溶接するパイプは最低でも2本あるはずなので、シールドガスの供給側と排気側をできるだけ1か所ずつにし、無理な場合は供給側を複数個所にして排気側は1か所にする工夫をします。シールドガスの供給を始めたら、排気側にプローブを挿入してサンプリングを開始します。POM-5Bは数値とモニター画面の色で溶接の可不可を判断可能です。さらにアプリを入手すると、スマホ、タブレット、パソコンでも確認することが可能です。
まとめ
高精度な酸素濃度計は、溶接品質を大きく向上させる重要なツールです。特にチタンや他の高価な材料を扱う場合、酸素濃度の厳密な管理が不可欠です。
弊社では、今回ご紹介したAquasol社の"POM-5B"をはじめ、様々な製品を取り扱っています。バックシールド溶接の品質向上を目指している企業様には、ぜひ一度お試しいただければと思います。
ご興味のある方は、以下のURLより詳細をご覧ください。
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