K-POP通信-2011年10月-<ペク・チヨン>「普通」~「ふつう」に活きる重み | サムディのブログ

サムディのブログ

野球にはアツく、音楽には穏やかに、韓流にはやさしく、徒然なるままに書いています。

日本もそう、アメリカもそう、ギリシャもそう、世の中、今、「ふつう」じゃない


先日、記事にした星野源の「日常」という曲を聴いて、改めて「ふつう」という言葉について考えるようになりました。

「ふつう」に生活していくことの有難みや大変さも感じますが、「ふつう」という基準も人それぞれだし、それぞれの国によっても違うことでしょう。

1%の富裕層に対して優遇されている経済政策に不満が爆発しての「ウォ-ル街の占拠デモ」も西海岸にも拡大するなど、アメリカも「ふつう」の状況ではない。

でも、これらの活動も「裏読み」すると、「ひと商売」を目論んでいるようにもみえる某有名映画監督のように、取り巻く人々の「色々な思惑」も渦巻いているようにも感じます。





韓国に目を移し、K-POPのヒットチャートをチェックしていると、<ペク・チヨン>の「普通」という曲が上位にありました。

アップテンポもよし、バラ-ドもよしの実力派ですが、今回の新曲はバラ-ド。

ただ「普通」という曲名であっても、曲調もそうですし、歌詞をみても、どうみても「普通」ではありません。



サムディのブログ-ペク・チヨン-1
<ペク・チヨン>


(歌詞を一部引用すると)

「普通の男性と出会い、普通に恋愛し

普通の家庭と普通の子供と

(中略)

私は普通に暮らしたかったのに

どうしてよりによってこんなにも悪いあなたに出会って~」

と、いったように、「普通」にできないことへの嘆きの歌でした。------

ペク・チヨン-「普通」

http://www.youtube.com/watch?v=AM9rcChqTvw





サムディのブログ-ペク・チヨン-普通

この<ペク・チヨン>というアーティストも過去には元彼のマネ-ジャ-に裏切られ、「スキャンダルにまみれた」辛い時代も過ごしています。

そこから立ち直って、トップスタ-に返り咲くまでの彼女の波乱万丈な人生模様にもダブるような曲にも聴こえます。

MVも人気俳優オ・ジホを起用し、「短編映画」のような情感溢れる出来栄えです。

「普通」という言葉の響きを、「強調」表現に多用し、「愛の深さ」をより訴えかけているのかもしれません。




  ↓

昨年の大人気ドラマの「シークレットガ-デン」でも、彼女の情感溢れる歌唱力により、ドラマを盛り立てています。

ペク・チヨン-「クヨジャ」(シークレットガーデンOST)

http://www.youtube.com/watch?v=wXIqRZYvirU&feature=related




サムディのブログ-シ-クレットガ-デン
<シ-クレットガ-デン>

主演のヒョンビンは今、海軍に兵役入隊中です。ドラマの一遍を観ているかのような彼の現況であり、除隊後には一層深みのある演技も期待できます。

ソン・スンホン、チソン等の人間的な成長ぶりを見ても明らかですが、この「ふつう」でない兵役生活の2年間は大きく人生観をも変えるのかもしれません。



サムディのブログ-ヒョンビン海軍入隊
<ヒョンビン>海軍入隊




  ↓


<ペク・チヨン>は、バラ-ド歌手というよりは、むしろセクシ-系の歌手としての一面にも人気があります。

日本でいうと、<松田聖子>みたいな感じか?

ペク・チヨン (feat.2PM テギョン) -「私の耳にキャンディ」

http://www.youtube.com/watch?v=aeKvPiymUvE





サムディのブログ-ペク・チヨン-2

それにしても、この曲の邦題は、何とかならなかったのだろうか?

「耳にキャンディ」って意味がわからない。------






  ↓


<ペク・チヨン>については、個人的には、下記の曲のようにミディアムテンポの曲が好きです。

この「愛は来るだろうか?」を聴くと、心の中の「扉」が開くようなポジティブな気持ちになります。

ペク・チヨン(ft Mighty Mouth)-「愛は来るだろうか?

http://www.youtube.com/watch?v=4PI1YPWpgc8&feature=related



サムディのブログ-ペク・チヨン-3



     ↓

色々なスキャンダルに巻き込まれ翻弄されてきた<ペク・チヨン>ですが、見事な復活により、ダンサブル良し、バラ-ドも良し、の歌唱力により、一層の「深みを増した」変幻自在な表現力には日本でも、もう少し「光」が当たってもいいような気もします。

「ふつう」とはいえない波乱万丈な人生模様の彼女が「普通」という曲を歌い、尚更に「ふつう」という言葉に重み、響きを与えてくれたような気もします。

「ふつう」に生活をしていくためには、「ふつう」の努力や心持ちでは成し得ないということも最近、富みに感じます。



「音楽」は色々なことを教えてくれ、また、励ましてもくれます。。