10月、爽やかな秋
「千年に一度の経済不況」といわれ、「千年に一度の大震災」も起きた今年も、もう10月になりました。
いつの時代にも変革期があるものですが、ソフトバンクとKDDIの「iPhone」をめぐる「ひと騒動」「変革への道」かもしれません。
現在は、携帯電話の「買い控え」が急増し、自分もまた、そのひとりでもあります。
ところで、この「ひと騒動」を社会的な背景からみると
3.11の大震災後にソフトバンク・孫社長が、私財で「自然エネルギ-財団」を立ち上げ、脱原発も含めて自然エネルギ-に関連する政策提言をしていくとのことで、多くの賛同を得て「時の人」となった。
脱原発という名のもと、ある意味で、「東電叩き」ですが、KDDIの大株主は東電であり、「iPhone5」をKDDIが日本で販売するというニュ-スは、それまでiPhoneを独占販売していたソフトバンクにとっては計り知れないショックでもあり、間接的なソフトバンクへの「経済報復」でもあるという「仮説」もあります。
<iPhone>
「全ての人にとって分かれ道はやって来る。問題は、そこで正道を選ぶか邪道を選ぶかだ」という意味深なメッセ-ジは、9/22未明に孫社長がツィッタ-に投稿した一文です。
10月になったので、そろそろ、はっきりとした発表が近日にもあるかもしれません。
KDDIに出し抜けを食らわせられるのか?、逆に早く情報が先走りしてしまったため、アップル社がヘソを曲げてしまうのか?
フタを開けてみないと分からないし、これは、新たな時代の「ほんの始まり」に過ぎないかもしれません。
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前置きが長くなってしまいましたが、時計の針を1981年に戻してみると、「大きな変革」がありました。
1981年8月1日にアメリカで「MTV」の放送が開始され、今では日常的に観れるMVの専門チャンネルが開局し、それまでの聴く音楽から、ヴィジュアルも含めた多角的な音楽の楽しみ方が可能になった。
午前0時1分に、その記念すべき最初の曲は、1979年にヒットしたバグルスの「ラジオスタ-の悲劇」という曲でした。
この曲は、「テレビの出現により仕事を奪われた歌手の話から、ラジオの黄金期を賛美する」曲と評されているように、時代の変革を歌った曲を記念すべき第1曲にセレクトするとは、なかなかシャレが効いている。
バグルス -「ラジオスターの悲劇」(1979)
http://www.youtube.com/watch?v=6I6NeGAolJ4&feature=related
2007年からサントリ-のチュ-ハイ「アワーズ」のCMに、この曲は使用されているので、耳にしたことはあるかと思います。
ただし、ここで流れている曲は、原曲の契約料や使用料が高額だったため、そっくりさんが録音したカバ-・ヴァ-ジョンでの使用だったそうです。
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バグルスは、1977年にトレバ-ホ-ンとジェフ・ダウンズ等により結成されたバンドです。
プログレバンドの雄<イエス>の大ファンだった二人は、その後、<イエス>にも加入しますが、数年後解散し、それぞれ別の道を歩みますが、才能溢れるこの二人は、しっかりと「道筋」を残しました。
道筋を残した音楽活動の中で、「自分本位」にて数曲セレクトしました。
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まずは、トレバ-ホ-ンは「稀代のワルっ!」ではなくて、「稀代の敏腕プロデュ-サ-」として「ニュー・ウェイブ」という名のもと先進的な音楽を数多く発表しました。
そのひとつは自身のプロジェクトでもある<アート・オブ・ノイズ>です。
ア-ト・オブ・ノイズ -「Legs」(1985)
http://www.youtube.com/watch?v=yjGG3ZtfL1Y&feature=related
この曲、何処かで聴いたことないですか?
「マリックさん」とかいうマジシャンだかパフォ-マ-だかが、よく使っていたような。
そういえば、あの方も「時代の変革」によって翻弄されたひとりでした。
何年前になるのか、ハイヴィジョン放送の幕開けの第1号のNHKの暮れの「紅白歌合戦」でマジックを披露した際に、今までは映らなかったハズの「ピアノ線」が丸見えとなってしまって「ネタバレ」し、その後、顔面神経痛になるなどの大スランプに陥ったという話を後年聞いたことがありました。
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もう1曲は、センセ-ショナルなデビュ-だった<フランキ-・ゴ-ズ・トゥ・ハリウッド>のデビュ-曲です。
フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド -「リラックス」(1983)
http://www.youtube.com/watch?v=lyl5DlrsU90
音楽面だけでなく、映像、ステ-ジ構成、あらゆる面でのプロデュ-ス力が凄い。
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もう一人のジェフ・ダウンズは、<Asia>(エイジア)という当時のプログレバンドの職人たちを集めた人気ロックバンドを結成、その後、解散、再結成を繰り返しながら現在も活躍しています。
「抒情的なロック」と評すればいいのか、ドラマチックな楽曲です。
Asia-「Only Time Will Tell」(1982)
http://www.youtube.com/watch?v=1yGUDNyBcHM&feature=related
<Asia>デビュ-当時
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<Asia>というと、「洋楽版ハウンドドック」の如く、ライヴではオ-デイエンスが立ち上がって拳を振り上げて一緒に歌う。といった印象ですが、自分的にはバラ-ド曲も好きです。
Asia-「The Smile Has Left Your Eyes」(1983)
http://www.youtube.com/watch?v=DnLVsGuJ5GQ&feature=related
<Asia>近年
(以上、ウィキペディアより抜粋、引用)
以上のように、この二人、80年代から時代を先取りし、「商業主義」的な評論もありましたが、そこにはプロとして「時代を生き抜く」力もあったように思います。
<トレバ-ホ-ン>近年
時代の変革者のバグルスの二人は全く違う畑で生き抜いていますが、今でも「時代を生き抜く」力をみせてくれているようです。そして「畑を耕す」という労力を惜しまない大切さも教えてくれます。
<ジェフ・ダウンズ>近年
とくに<Asia>は日本での人気も根強く、ここ数年、来日コンサ-トをやっています。自分も2度ばかりライブを体感しましたが、「おやじバンド」となっても熟練職人の演奏は、むしろ音の厚みさえ感じるほどの円熟ぶりです。是非、次回は体感することをお薦めします。
秋らしく過ごしやすい気候となりました。
携帯ばかり、いじっていないで外出して、季節の変わり目に「四季のある日本」で生活する歓びを体感しましょう。。