「秋晴れ」とは裏腹に虎党にとっては「涙雨」
プロ野球に興味のない方にとっては、何の変哲もない1日だと思いますが、「虎党」(阪神タイガ-スのファン)にとっては、何とも寂しい1日となりました。
優勝の望みも先日に断たれ、CS出場権の3位の望みも断たれました。
そして、同時に、「4位以下ならば解任」と先日告げられていた「真弓監督の解任」も事実上決定となりました。
昨年は1勝差で2位。今年は「優勝」と期待していた虎党にとっては、何ともツラい1年でした。
選手時代には、1985年の熱狂の優勝時にはトップバッタ-としてチ-ムを牽引し、晩年は「代打の切り札」として観衆を湧かし、人気選手でもあった真弓さんですが、監督としては前・総理大臣の菅さんよりも遥かに低い支持率で、9月以降の大失速にはファンの怒号も飛び交いました。
その人間性を悪く言う人は少ないですが、監督としてのベンチワ-クも含めた指導力にはファンの支持は全く得られませんでした。
阪神ファンは、「観戦」ではなく、「参戦」と呼ばれる位に、試合の1球1球に対して集中して応援しているだけに、ほぼ全般的に「後手後手を踏んで勝機を逸する」ような試合ぶりをずっと見せられていると、ただの1つの敗戦とはいえないぐらいのダメ-ジが積もり積もった1年でした。
おそらく選手も同じように、いや、それと比較にならないほどに悔しい1年だったことでしょう。
思えば、9月に首位ヤクルトに4ゲ-ム差に迫った神宮での3連戦で3連敗して大失速が始まってしまいましたが、その試合の重要な局面で2塁ベース上のプレ-で「誤審」ともいえる不利なジャッジがあった時に、真弓監督は抗議にも行かず、唖然として不満を表すショートの鳥谷選手を「孤立」させてしまいました。抗議に行ったから判定が覆るわけではありませんが、「戦う姿勢に欠ける」姿勢だと感じました。
それでいて、5回終了後の「打ち上げ花火」の余興にはベンチから身を乗り出して観ていたそうです。
昨年からとっくに選手の心は離れていたと思いますが、この1件で、ベンチも尚更に白けていったそうです。-----
既に時期監督候補は数日前からスポ-ツ紙を賑わせています。
試合に戦うのは選手。負けるのも選手の力が及ばなかったという「事実」は受け止めないといけませんが、「正常な心持」でプレ-に集中でき、引っ張っていく指導者が望まれます。
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そんなこんなで、ファンの心も寂しく
「ロンリ-ボ-イ」という曲が頭に浮かびました。
はるか昔の洋楽全盛時代の楽曲です。
「Lonely Boy」-アンドリュ-・ゴ-ルド ( 1977 )
http://www.youtube.com/watch?v=6eZsPj9yXqw&feature=fvwrel
全米ヒットチャ-トは最高位7位。
ガキんちょの頃、AMラジオの「FEN」局を聴いていると、1日に何度もかかっていたように記憶しています。
歌詞の中で
あぁ、なんて寂しい少年なんだろう♪
と連呼します。
長男として両親に可愛がられ、妹の誕生とともに両親の愛情も移動。
「ロンリ-ボ-イ」として、妹の結婚、出産、子育てをじっと見守りながら、同情を求めるわけでもなく、感傷にひたるわけでもなく、淡々と歌い、リズムの良さだけが耳に残ります。
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ところで、この<アンドリュ-・ゴ-ルド>は、結構良い曲を他にも出しています。
邦題「彼女に首ったけ」
英国チャ-トでは5位を記録しています。
「Never Let Her Slip Away」-アンドリュ-・ゴ-ルド ( 1978 )
http://www.youtube.com/watch?v=DNCx7LDv7Ng&feature=related
この曲も歌詞はあまり意味のない詞が並びますが、リズムの良さだけがやけに耳に残ります。
以上の2曲は1978年に発売された「All this and heaven too」邦題「幸福を売る男」というアルバムに収録されています。
このアルバムは洋楽ファンのひとりとして「名盤」としてお薦めです。
<アンドリュ-・ゴ-ルド>
1951年アメリカ生まれ。ビートルズをはじめとしたリバプ-ルサウンドを好み、スタジオミュ-ジシャンとしてもリンダ・ロンシュタット、カ-ラ・ボノフ、カ-リ-・サイモン等の錚々たるミュ-ジシャンのレコーディングに参加しながら、ヒット曲に恵まれたのは短い
期間でしたが、70年代の洋楽全盛時代に光輝く足跡を残しています。
80年代に入ると、人気ロックグル-プの10CCのグレアム・グ-ルドマンと共に「WAX」を結成し、数曲のヒット曲を出しています。
日本では殆ど話題になっていませんが、洋楽ファンであれば、豪華な組み合わせのグル-プと感じることでしょう。ダリル・ホ-ル&ジョン・オ-ツ的なサウンドにも聴こえます。
「Building A Bridge To Your Heart」-Wax (1987)
http://www.youtube.com/watch?v=E0g5gKp2BHg
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今はどうしているか?と、調べてみると、何と今年の6月に享年59歳で死去していました。
<訃報を告げるロイタ-伝 (2011.6.7)>
http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-21564920110607
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彼のヒットアルバムの題名は
「幸福を売る男」
話は再び戻って
阪神の時期監督は、こういう幸運を持ち、勝負強い人がいいなあ。。
ネ-ムバリュ-は特段いらない。
とにかく、野球を楽しく観れる歓びを取り戻してほしい。
そして、ファンの一人として、数試合の残り試合を来年以降に期待の持てる試合ぶりを祈りながら、応援するのみ。。