「○○のままでいて」というように、「輝いたままでいて」ほしいことがいっぱいありますが、それが「想い出」だからこそ、輝いたままで想い出に残る。
1988年の夏は「W浅野の輝いた夏」であり、「カルロス・トシキの輝いた夏」でもありました。「バブル前夜」或いは「バブル到来」の時期で、世の中全体が高揚感のある時期だったかもしれません。
念のため書いておきますと、「W浅野」とは、女優の浅野温子と浅野ゆう子の二人で、1988年に放映された「抱きしめたい」はトレンディドラマの代表作ともいわれ、この作品を発端に若い女性を中心にドラマブ-ムが起き、その後、数々のドラマブ-ムが起きた。というように振り返る記述もあります。
彼女たちのスタイリングも若い女性たちの憧れでもあり、このドラマを盛り上げた主題歌<カルロス・トシキ&オメガトライブ>の「アクアマリンのままでいて」は、今聴いてもキャッチ-な曲です。
「アクアマリンのままでいて」-カルロス・トシキ&オメガトライブ(1988)
http://www.youtube.com/watch?v=D1vfh04VM9U&feature=fvwrel
<カルロストシキ&オメガトライブ>
<カルロス・トシキ>は、日系ブラジル人で本名カルロス・トシキ・タカハシ。(サッカ-選手みたいな名前です)
ヒット曲を連発していた<オメガトライブ>がリードヴォ-カルの<杉山清隆>等の脱退後に、新ヴォ-カリストとして彼を起用し、<1986オメガトライブ>としてデビュ-した。
バンド名のように、今でいうと「フュ-チャリング・カルロス・トシキ」という感じで、一時的な代打起用だったのかと思いますが、デビュ-曲の「君は1000%」は思いのほか大ヒットし、その後は、<カルロス・トシキ&オメガトライブ>として、彼の名前が前面に出て数曲のヒット曲を出しています。
先日「100絡み」の記事に引き継いて、「1000絡み」です。「100%」という評価軸に対してケタを変えて「1000%」というタイトルからして、「突き抜けていた」時代だったのかもしれません。
「君は1000%」- 1986オメガトライブ (カルロストシキ) (1986)
http://www.youtube.com/watch?v=Ui1j_HoY1IA&feature=related
(歌番組「トップテン」の出演映像で、当時の文化も垣間見れる。「ハウス・マヌカン」も登場------)
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その後、数曲ヒット曲を飛ばし、1991年にオメガトライブを解散後、ソロ活動を開始し、1995年あたりに母国ブラジルに帰国し、音楽活動休止。現在はブラジルでレストランを経営しているそうです。
ソロ活動では目立ったヒット曲はありませんでしたが、あの独特の憂いのおびたヴォ-カルで心に残る曲も多く、自分はこの曲が好きです。
「FOREVER」-鷹橋敏輝 (カルロストシキ) (1994)
http://www.youtube.com/watch?v=gRJs0v-wjHc
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数年前に、この韓流ドラマ(サンドゥ学校へ行こう)を観た時に、この主題歌って、「以前に何処かで聴いたことのある響き。」と感じ、カルロス・トシキのことを想い出しました。
サビで半音上げる高音の響きは、特に似ている気がします。
「My Love」-チョン・チョル (2005)
http://www.youtube.com/watch?v=4rJqgoLPTNc&feature=related
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時は経過し、2000年に「あの人は今!?」という番組に久々に出演し、「君は1000%」と「アクアマリンのままでいて」を歌唱し、現在は一般人ですが、伸びのあるヴォ-カルの健在ぶりを魅せてくれました。(もう一度歌手やればいいのに------)
カルロス トシキ あの人は今
http://www.youtube.com/watch?v=VJV5abwNag8&feature=related
その後、2010年にはフジテレビ系列の「大追跡!あのニュースの続き」という番組に出演し、「君は1000%」を披露したそうです。(動画は検索できず-----)
今でも、多くのファンが復帰を待ち望んでいるようで、支援サイトも添付します。
カルロス・トシキ支援サイト
http://www.interq.or.jp/bass/hnyoko/
印象としては、カルロス・トシキが活躍したのは、「一瞬の夏」だったように記憶していましたが、かれこれ10年近く日本で歌手活動していたようです。
ソロ・シングルの「Forever」の歌詞に出てくるように、彼の人生は「明日の扉は、いつも次の迷路のはじまり~」でもあり、「夢から覚めないでいられるのなら、このままずっと~」という心境の時もあったかと思いますが、現在の穏やかでな幸せそうな顔をみると、何かホッとします。
自分も、ブログでも度々、「懐かしみ」をこめた以前の曲をアップします。「あの頃はよかった」的に感じるかもしれませんが、少し違って、「あの時のテンションや心持ちを想い出して明日も頑張ろう」と自分にムチを入れながら、皆さんにも「エ-ルを贈っている」つもりでいます。
「音楽の力」って大きいし、何より、その頃に気付かなかった「ことだま」を今になって気付いたり、感じたりすることも多いからです。「温故知新」ということでしょうか。
なので、できるだけ「時代背景」や「時の流れ」を添えながら書いています。
読む方によって「感じ方」も当然に違い、また「想い出」も違うことでしょう。
ただ、不思議なのは、こうして記事を書くと、同じ日や近い日に、全く同じような事柄を書き綴る人がいる。ということもよくある。というのも「ブログの醍醐味」かもしれません。
色々な芸能人やチ-ムのファンの方々のブログを拝見していると、同じ時間帯に同じような事を考えている「一致性」もよく見かけます。
世の中、見えないところで、「シンクロ」しているのかもしれません。
「明日への扉」は、できるだけ迷わずに(助け合いながら)開けていきましょう。。