(考察最終まとめ)

シンデレラは”ハングオンする勢いで急いで”と言ってる

私は”2ストのエンジンが良いわー”と急ぐ様子はない

ボンネビルだから速いのよとウソをついてタンデムして喜んでる。

シンデレラが好きだから。

好きな人とバイクで2人乗りしたらうれしいでしょう

 

2ストロークのエンジンというのは実はギターの進行コードの事で

アップストロークとダウンストロークの2つを使う

王道のパターンを現わしているんです (うそ)

 

 

(ちょっと過去の詳細考察)

この曲、シンデレラと私と2人の声を使い分けて歌ってることで有名です。

客観的な視線の「火を噴くー2スト・・・」のエコー声を入れると3つの声。

 

私「シンデレラ、私のマシンは早いから後ろに乗って」と棒読みのように淡々と話しかける。

ギターもベースも淡々。速さを感じない。

「速いのよ」と言ってるのにメロディは下がってる。速くないのを表しているのか。

 

シンデレラ「それでもLADY時間がない。とにかくハングオンで」と

遅刻でパニックになってるのか、ギターもメロディーも上下激しく動く。

 

私「ノンノン遅刻はいけない」と「間に合う」と言ってたのに急に説教が始まる。

 

シンデレラ「いまさら!?嘘付いたの?でも時間がないからハングオンで急いで」

 

私「2ストロークのエンジンが(良いわー・・・)」 ギターで「ブオーン」と吹かす音。しかも7回。

 

そんな、急ぐしぐさも見せない私にシンデレラが最後に

「あのー・・・時間がないんだけども・・・(絶望)」

 

 

 

 

 

 

 

聞いてると私は全く急いでる様子がありません。「ハングオンする勢いで急いで」と言ってるのはシンデレラだけ。

 

これも実は3角関係の曲?

初めはお城の王子様に会わせないために遅らせてるのかと思ったが、

実はシンデレラが好きで、タンデムの2人乗りを楽しんでるのかもしれません。

 

「2ストロークのエンジンが」と何回も言ってるし、ギターでエンジン音を表現してるので

エンジン音が心地いいのか、エンジンの振動が心地いいのか。

まるで少女革命ウテナの暁生「心地いい振動だろぉ?ブオオオオーン」を彷彿とさせてくれます。

 

 

(追記)

最初から聞いてると「シ」の音がやけに耳に残ります

ンデレラわたのうろにのってタンデムでおろまで

ねぇねぇンデレラわたのマンは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メロディしか聴かない私がたまに「この歌詞何を歌ってるんだろう」と考える事があるんです。

今回は「シンデレラ」。

この曲は本当にあのシンデレラの事を単純に曲にしただけなのでしょうか。

このアルバム「シンクロニシティーン」の他の曲を聞いてると、何故シンデレラの事を歌う必要があるのか、しかも1曲目に。

不思議です。

 

ファーストインプレッション

シンデレラが魔法がとけるから時間がないから急いでお城まで行きたい。

ボンネビルのマシンでハングオン。2ストのエンジンが心地よくて夢中になる。

 

 

歌詞をサッとなぞるとこんな感じに思えます。

しかし、このアルバムって恋の話し・三角関係の話しが多い。シンクロニシティーだと、1つ1つの曲は別の事を歌ってるけど、どこか繋がってるんだと思うんですよね。では、これも恋のお話では?単純にシンデレラがお城の王子様に恋してるだけの曲なんでしょうか。

 

CDの背表紙(帯)の絵を見ると、シンデレラと馬が描かれてます。馬に乗ってる人は書かれてなくて誰だかわかりません。

馬は目の表情を見ると牝馬っぽいですね。

ボンネビルってバイクに乗るはずなのに絵では馬。馬をボンネビルと名付けてるのでしょうか。それは考えすぎかなw

 

この曲の前程として、2つの声を使い分けてます。ひとりは私(魔法使い?)、もうひとりはシンデレラ。

しかし、それを言うならもうひとつの声が聞こえてきます。

「火を噴く・・・2ストロークの」の所だけエコーのような、2つ位の声を重ねて幻想的な声になってます。「わたし」「シンデレラ」の2人の声とは違いますよね。語り手が客観的に状況を説明してるかのようにも思える。

2つの声+1つの声を使い分けてるのでしょうか。

 

ここに登場するのは私とシンデレラ。登場はしませんがお城に王子様が居ることでしょう。

そして、曲の途中「あなた」が登場する。2ストのエンジンが「あなたを夢中にする」。「あなた」とはこのアルバムでは男性の事を指してます。気になるあなた、片思いのあなた、ひょっとしたら付き合ってるあなた、テレパシーで繋がってるあなた。

単純にシンデレラの事をメロディ上あなたと言ってるだけかもしれませんが。

つまり登場するのは2人ですが、ぼんやり見えるのは「わたし」「シンデレラ」「あなた」と「お城の王子様」の4人の可能性もあります。

あなた=王子様である可能性もあります。

三角関係の事を歌ってるのでは?という曲も多ので、この曲も実はそうなのでしょうか?

 

そして、この曲、メロディも音もいいのにスピード感・疾走感はないんですよね。むしろゆったり・幻想的・神秘的。ハングオンで急いでるはずなのに。歌詞を探ると何かヒントが出てきそうですね。

 

 

それでは曲の最初から見てみましょう。

 

シンシンシンデレラ わたしの後ろに乗って・・・ 私がシンデレラに話しかけてます。

「わたし」って何か無機質な感じ。メロディもほぼ変化がありません。同じ音程でシンシンシンデレラと話しかける。

まるで棒読み。声のつやもない。

単純におとなしい人なのでしょうか。シンデレラに話しかけてるけど感情がないような感じ。

「ボンネビル 速いのよ」 は速いのよと歌ってるのにメロディは下がります。最後の「よ」はストーンとドまで下がります。

そしてそのあとギターのメロディ。淡々とゆっくりなメロディを奏でます。本当にこのマシンは速いのでしょうか?怪しくなってきた。

 

「急げば間に合う」 かなり遅れてるんですね・・・。いや、本当に間に合うんですか?本気ですか?

「舞踏会」 やはり王子様の居る舞踏会へ

「シンデレラ 純白のドレスまくって」 あれ?絵本に出てくるシンデレラは色鮮やかな服が多い(ピンクとか)

ディズニーのシンデレラは水色っぽい色。このアルバムに書かれてるシンデレラも赤・黄色・緑と色鮮やかなのに。

スカートの 下の部分 が白いので、その事でしょうか

 

ここからシンデレラが出てきます。声は艶っぽく明るく活発なイメージ。メロディも活発に上下に動きます。

ギターもピポパポぴぽぱぽ活発に跳ねるように上下するメロディ。(ギター弾ける人はここをどのような気持ちで演奏してるのでしょうか)

シンデレラの言葉のところで何故こんなに激しくギターが鳴るのか。意味深。単に活発なイメージを表してるのか、パニックに陥ってるのか?

わたしの事を「LADY」と呼ぶ。とにかく時間がないと。あと2時間しかない。夜毎の物語は幻想。魔法にかかってるから?

3コ目のコーナーでハングオン(ハングオフ)して「急いで」とせかしてるのか、カッコいいからハングオンして欲しいのか。

 

「火を噴く 2ストロークのエンジンが」 ここだけエコーがかかったような幻想的な声で声を重ねて歌います。これは3人目の声なのか、客観的にエンジン音を伝えてるのか、何かインパクトを与えたくて声を重ねてエコーっぽくしてるのか。

その後「闇を切り裂いて」・・・ここから声が元に戻るんですけど、たぶんこの歌い方は「わたし」。

ここで「あなた」が出てきます。このアルバムの「あなた」は気になる男性の事。

(単純にあなた=シンデレラで、メロディ的に入らないからあなたと言ってしまったか可能性も)

仮に「あなた」が気になる男性の事だとすると、2ストのエンジン(音)が闇を切り裂いて吼えて「あなた」を夢中にする

心地いい2スト音があなたに届いてるのか。

「わたし」は今まで棒読み風にシンデレラに語ってたのに、ここでは激しくメロディが動いて早口で語ってる。

直後、2ストのエンジンが「夜な夜なわたしの体を駆って」と歌ってるので、エンジン音に酔いしれてるのでしょうか。

ここでは早口でメロディも活発に感情も込めて語ってる。つまり「わたし」はもの静かな人ではなく、棒読みみたいな冷たい人でもない。

やはりシンデレラにはわざと感情を込めないでわざと棒読みっぽく接してるのだと思います。何か理由があって。

 

次、また「わたし」はシンデレラに話しかけます。またも棒読み風になります。

しかも急に「non non 遅刻はいけないよ」と説教でも始めたのでしょうかw

タイムカード押せないよ、とまるで仕事の事のように言っちゃうし、何なんでしょう。

なのにまた普通にシンデレラにわたしの後ろに乗ってタンデムでお城へと淡々としれっと話します。

本当に何なんでしょう。

 

ここからまたシンデレラの登場です。今まで気づかなかったけど、何か意味深な言葉をしゃべります。

「いまさらLADY」「つれないBABY」 どうしたんでしょう。「今更何をいってんの」「冷たいね素っ気ないね」と言い放っちゃいました

「いかさま」 「わたし」はウソを付いたでも言うのでしょうか。

「いかさまクレイジーなときめき」 イカサマ・インチキ。間に合うって言ってたのに間に合わないじゃないの。狂ってるわ。でも「ときめ」いちゃう・・・ ??
別の解釈をすると、「なるほど、いかにも狂ったように最高なときめき」。 こっちだと誉め言葉になっちゃいますね。

「クレイジー」狂ってる!と言ったのか 狂ってるほど最高にイカしてるねと言ってるのか。読み解けません。

 

「ソーリー」と謝ったのは時間がないから、「ごめん、時間がないから急いで」といいたいのか、今まで、「今更」「つれない」「クレイジー」と言ってしまったことに謝ってるのか・・・。

 

この後また「わたし」が出てきて繰り返します。

 

ここで間奏<♪>。急いでる割には間奏時間が長い。何か急いでる・飛ばしてるように感じない間奏。

 

終盤に「2ストロークのエンジンが」をなんと7回も繰り返します。よほど2ストのエンジン(音)が気に入ったんでしょうね。

同時にギターが「ブオーン」とエンジンを吹かしてるような音をたてます。

「2ストロークのエンジンが」 ギター「ブオーン」 エンジンが吼える

空ぶかししてるのか、超加速する時ギアチェンジする時にクラッチを切るとエンジンの回転が上がります。そんな音に聞こえるんですが、私、ギターも弾かないしバイクにも乗ったことないw(原付だけ)。

ギターやってる人に「ここ、どういう音を想像して演奏してるのか」是非聞いてみたいですね。

 

「わたし」が7回もエンジン音に夢中になってるところに、最後にシンデレラが「ああ・・・時間がないの・・・」で締め。

音に酔いしれてないで早く急いで。とあきらめ的なムードで吐き捨てたのでしょうか。

だから「今更」とか「いかさま」とか言っちゃったんでしょうか。

 

 

1曲全部読んでからの考察

このアルバムが恋愛・三角関係の曲が多いという点で、この曲も実は三角関係の事を歌ってるのでは?と飛躍して考察してみます

 

シンデレラはお城の舞踏会に居る王子様に会いに行きたい。魔法がとけるから速く。

「わたし」はシンデレラを送り届けると言ったものの、本心は間に合わせたくない・遅らせたい。なんらかの理由で。

 

私はシンデレラに誘い掛けます。私のバイクでタンデムでお城まで。

 

メロディも一定。ほぼ変化なし。声も淡々に。まるで棒読みのように感情を表に出さず。

「速いのよ」と言ってるのにここはメロディーがどーんと「ド」まで下がる。そのあとのギターも淡々とゆっくりとメロディを奏でます。怪しい。本当は速くないんじゃない?

「急げば間に合う舞踏会に」。(本当に間に合うの?) ドレスまくってタンデムでお城へ

 

ここで「シンデレラ」が話しかけます

わたしの事を「LADY」と呼びかけます。時間がないの。2時間で魔法はとける。夜毎行われるイベントは幻想。

3コ目のコーナーでハングオン。これはそれ位の勢いで速く走ってと運転する私に呼びかけてるのでしょうか

 

私がシンデレラをボンネビルに乗せて運ぼうとするが、シンデレラは急いでるし焦ってる。夜毎の出来事・ストーリーは幻想。速く走って!ハングオンするほどに。

 

「火を噴くー」エコーがかかったような声を重ねて優しくて幻想的な声で。客観的にバイク・エンジンを幻想的に表現してるんでしょうか。

ここでまた「わたし」の声に戻ります。「闇を切り裂いて吼えて」・・・ここを早口でメロディアスに感情を表に出せてるので、そういう人なんでしょう。やはり「シンデレラ」に語り掛けてる棒読み風な無表情なわたしは、わざと演出してるのでしょうね。何かの理由で。

そして「あなた」が出てきます。「あなたを夢中にする」。ここのあなたとは?

このアルバムで出てくる「あなた」。片思いのあなただったり、テレパシーで通じたことのあるあなた、私の心のドアを開けたあなた、そんな心をよせる「あなた」の事なのでは?

この曲の「あなた」はどこにいるのでしょうか。城の王子様?実はバイクを擬人法で表現してたり。あるいはどこか遠い場所・空間・パラレルワールドからあなたの存在を感じ取ってるとか。

そして「夜な夜なわたしの体を駆って」。ハングオンするようなスピード感より2ストエンジン(音)に毎夜のように体を駆りだされ心も強く惹かれます。

 

次。ここで急に「わたし」が「シンデレラ」に説教でも始めたんでしょうか。「急げば間に合う」と言ってたのに「遅刻はいけないよ」と説教っぽく言っちゃう。なぜタイムカードが出てきたかは謎。実はお仕事で城までいくつもりだったのでしょうか。

 
そしてシンデレラが「話が違うじゃないの!?」と怒ってる・焦ってるようにも見えます。騙されたと思ったのでしょうか。急に説教されて逆切れ寸前なんでしょうか。
「いまさらLADY」 今更何をいってるの!
「つれないBABY」 あんたは無常で冷たい人だね
この次が難しい。
「いかさまクレイジーなときめき」 イカサマ・インチキ。間に合うって言ってたのに間に合わないじゃないの。狂ってるわ。でも「ときめ」いちゃう・・・
別の解釈をすると、「なるほど、いかにも狂ったように最高なときめき。」 わかるけど、こっちだと誉め言葉になってしまいますね。
その後「ソーリー」と謝ってます。時間がないから「ごめん。時間がないから速くお願い」と言ってるのか、暴言を履いちゃった事に謝ってるのか。ちょっとここのシンデレラの気持ちと発言はわかりませんね・・・
 
終盤に「2ストのエンジンが」と7回もしつこく繰り返す事から、「わたし」はエンジン(音)に惹かれ、魅了しているのでしょう。
エンジン音に魅了されてる私に「シンデレラ」が「ああ・・・時間がないの・・・」で締め。半ば諦めムードで愕然としてるのでしょうか。
 
振り返ると、「ハングオン」と言ってるのはシンデレラだけ。私はエンジン(音)にずっと惹かれてる。
シンデレラは急いでほしいのに、「あなた」も「わたし」もスピードよりエンジン音にずっと夢中。
 
王子様=あなたなのか、シンデレラも私も王子様(あなた)に恋してるのかわかりませんが、
どうやらわたしはシンデレラには舞踏会に間に合ってほしくないのでしょう。恋の邪魔をしたいのかも知れません。
ひょっとして道を遠回りしてわざと時間を稼いでエンジン音を楽しんでるかのようでもあります。
 
 
以上。幻想的な心地いい曲で、急いでるシンデレラとシンデレラに冷たい私のミステリアスな歌詞でした。