日本はペット共生型の賃貸物件がありますよね。
羨ましいです。
台湾ではまだありませんね。
ペットを連れて引っ越しをするのは、結婚してからのことですから、その前の状況がわかりませんが、およそ7年前に台南で賃貸物件を探していた時には、ペット可の賃貸が少なかったです。
幸いに、台湾の特徴的な文化の一つとして、「ルールがはっきりと書いてあっても、相談してみると何とかなる」がありますね。
だから、ペット不可だけど、本当に好きな物件の大家さんに連絡して「猫もNGですか?」って聞いてみたら、「猫ならOK」って返答をいただきました。(もちろん、退去した時には、大家さんに猫に破壊された部分を報告して、ちゃんと弁償しました)
ちなみに、近年の台湾もだんだん「ルールはルールだから、余計な相談をやめてください」という傾向が強くなってきたのですが、本当に困っているなら、相談してみても平気ですよ。
そして、去年の1月1日に元の家の隣人と喧嘩して、すぐに引っ越しをすることに決めましたが、あの頃の台湾では、ペット可の賃貸物件を探す難易度がまた上がりました。
なぜなら、
ペット可の賃貸物件はほぼ大家さんにとってある程度の破壊が平気な築10年以上の物件でしたが、不動産価格が2~3倍になってしまったコロナ禍の間に、築5~20年の物件は、購入価格の2~3倍の価格で売り出せるのがほとんどなので、こういう物件は賃貸市場から消えました。
その頃の賃貸市場に残ったのは、築年数3年未満で、5年目に売り出す目標を目指して賃貸に出している物件です。
5年という期限を設定する理由は、税金です。
不動産の保有期間が
2年未満で売り出すと、税金は収益の45%。
2~5年未満は35%。
5~10年未満は20%。
10年以降は15%。
そして、築10年以下の不動産は、新築住宅と同じ価格帯で売り出すことができますから、5年保有してからその頃の新築住宅の価格で売るのがコスパがもっともいいです。
ということで、
こういう物件はなるべく新築感を維持するために、ペット不可。
それに、ペット可としても、築5年になると売り出して、また引っ越しをしなければならないし、頻繁に引っ越しをすると病気になりやすい猫を飼っている人にとって、とても厳しい賃貸環境でした。
だから、私は賃貸をあきらめて、新しい家を買いました。
ちなみに、ほぼ同じ時期に、フォローしている台湾の動物保護やペットインフルエンサーのアカウントも、「ペットが年を取ったので、ペットフレンドリーな環境を築いてあげたいから、マイホームを買った」という報告が続出。
そして、私は猫にとって暮らしやすい環境を作るために、サンルームのデザイナーと「ここは猫が日光を浴びたり、鳥を見たりする場所にしたいから、透明ガラスを使ってください」って相談した時に、デザイナーは呆れた顔で「また猫か」ってびっくりしました。
彼によると、最近はみんな「猫が安全に景色が見えるサンルームを作る」と要望しているそうです。
ほかにも、新築会社のセールスさんや工事監督さんに言われたことがあります。
「また猫か!」ってびっくりしてから、「〇〇宅は猫用階段を作りました」「××宅も猫のためにサンルームを作りました」「この前にもペットのためにマイホームを買うと伝えたお客様がいます」などを教えてくれました。
つまり、ペットも近年の台湾の不動産価格の上昇を支えている要素になったかもしれませんね。
ちなみに、不動産価格の上昇を支えているもう一つの要素として挙げられることは、嫁姑問題です。