今の家は、元の家との間にはある程度の距離がありますが、基本的には同じエリア。
だから、引っ越しをしても、見たことがある配達員が何人います。
配達員が来るときには、いつもサインして、配達物を受け取るだけでバタバタなので、実は配達員の顔を見る暇があまりなかったのですが、今の家に引っ越しをしたばかりの頃、よくサインしている時に声をかけられます。
「もしかしたら、Sineadさんはもともと別の場所に住んでいたのですか」って。
「そうですね。」
そして、大体、もともとの家のおおよその位置を覚えているのですから、実は嬉しかったです。
不本意な引っ越しで慣れている場所から離れたので、寂しかったですよ。
だから、誰も知らない新しい場所で、私のことを知っている方がいるのはうれしいです。
その中に、すごく不思議な経験がありますね。
ある日、配達員の連絡が来ましたが、
「こんにちは、〇〇の配達員です。Sineadさんですか?」
「家にいますから、OKです。」忙しい配達員の時間を無駄にしないように、いつもシンプルに返答しますね。
「あっ、でも××という住所に配達するのですが、Sineadさんはもう引っ越しをしたのですよね。」
出版社はたまには連絡なしに書籍などを送ってくるので、こんなことが何回ありました。
だから、「そうですよ。では、取りに行きますから、最寄りの支店に預かってお願いします。」って言いましたが......
「わかりました。では、後で新しい住所へ配達しますよ。△△という住所ですよね。」
「えっ?いいですか?迷惑じゃないですか?」ってびっくりしましたが、配達員が親切に「平気平気」って言ってくれましたね。
そして、電話を切ってから急に気づきました。
その配達員が住所を見るだけで、この人がもう引っ越しをしたことを思い出しましたね。
それだけではなく、なんと、新しい住所まで覚えてくれました!!!!!
私なら、多分無理だと思いますから、やっぱり、一見複雑な技術がいらない仕事でも、誰も代わることができない達人がいますね。
超プロ配達員さんとは言えますね。