故宮南院から行きやすいNEWオープン台湾古家スポットでは、ツーリングの途中で、すごい台湾語専門家&編集者さんに出会ったの場所について紹介しましたが、いよいよ古書展覧について紹介しますね。
この古書展覧は4/21~5/14の期間限定で、主催者の黄哲永先生は台湾語朗読コンテストなどの審査委員、教育部(台湾の文科省)の台湾語関係のプロジェクトの委員などを務めているので、平日は仕事、展覧の現場にいられるのは週末だけです。
黄哲永先生が古書展覧を主催するのは、二回目です。
前回は何十年前で、年を取ったし、この古家の持ち主を応援したいし、もう一度主催したそうですね。
そして、古書を展覧しながら売っているので、気になる本があれば、後ろには値段がありますよ。
意外と300~500台湾ドルで買える本が多かったです。
黄哲永先生によると、ほかの古書店でも売っている本なら、手頃な値段にしますが、5000台湾ドル以上の本なら、その本の歴史などによって、二冊目を手に入れるのは難しいと判断したからです。
「記念として買うのも平気ですよ。」
いつもニコニコしている黄哲永先生は、「大事な宝物だから、わかる人に売る!」というタイプの専門家ではなく、「読まなくても平気。魔をよける(避邪)ために買ってもいいですね。」というオープンな態度を持っていますから、古書について全然わからない方も遠慮せず行ってくださいね。
ちなみに、私は3冊の古書を買いました。
300台湾ドルのは2冊、500台湾ドルのは1冊。
↑の表紙は本当の表紙を守るために作ったのですが、丁寧に和綴じを使いましたね。
本物の表紙は↓
ちなみに、↓のような大きい文字は古代の文章。小さい文字は近代の説明。
現代人の私たちにとって、どちらでも古文だけど、この「現代の私たちが近代の説明文章を読んでいて、近代の人が古代の文章を読んでいた」というグラデーション的な状況は面白いです。
そして、この古書展覧を主催している「成豐社區講堂」には畳部屋があります。
古書を持って行って読むことができるらしいです。
もし、カフェから寄ったのではなかったら、その小さなセナミーはここで行うかもしれませんね。
壁には、精米工場から再生した古家の歴史、建築工法などを紹介している紙があります。
精米工場時代に使っていた看板、道具。
コンクリートではない壁の構成がわかるように、わざわざ残して見せた部分。
旦那は義祖父の実家もこの建築工法を使ったと言いましたから、台湾の古家は普通に使っていた建築工法だと思います。
カフェへ行った時に、ちょうど持ち主さんもいるので、建築についてもたくさん紹介してくれました。
ちなみに、黄哲永先生の生徒の中に、教授などほかの領域の専門家がたくさんあって、その日に現場にいたのは台湾の植物に詳しい先生もいましたよ。
つまり、私が参加した小さなセナミーには、台湾語教育者のトップである黄哲永先生、古家の持ち主さん、出版社の編集者さん、そして、植物に詳しい先生という専門家たちが揃えました。
コーヒーを飲みながら、たくさんの専門家と喋れるのはすごく光栄です。
みなさんもぜひ行ってくださいね。
もしかしたら、隣に座っているお客さんは有名な台湾作家かもしれませんよ。