「あなたのお言葉は、私のお金で支払ったライト」と言われて怒ったという記事に書いた時に、日本人のみなさんにとっておかしい台湾人の習慣を気づきましたね。
それは「陳さんです」という自称法です。
まず、台湾では、もちろん「陳です」のように、「我姓陳」や「敝姓陳」という表現法がありますよ。
そして、相手が「我姓陳」や「敝姓陳」という名を乗ると、こちらは年齢、性別、職業で
陳先生→陳さん、男性
陳小姐→陳さん、女性
陳女士→陳さん、女性、50代以上
陳老師→教師である陳さん、性別&年齢問わず
陳太太→陳さんの奥さん
という風に称呼を決めますね。
ややこしいですよね。
うん。私たち台湾人も、ややこしいと思います。
だって、目の前の女性は明らかに50代以上だけど、勝手に「陳女士」と呼ぶと、「えっ?三十代なのに、何でそんな呼び方を使いますか?」って思われると大変ですよね?
陳さんの奥さんであるから勝手に「陳太太」と呼ぶのは、両親の世代では通じますが、私の世代ではちょっと無理ですね。
両親の世代の女性は、夫の姓で「陳です」と自称しますが、私の世代ではそういう雰囲気がないので、たとえ夫が「陳」、自分が「林」だったら、「林」と自称しますよ。
「陳太太」と呼ばれるのも怒らないけど、こんな状況があります。
知らない夫婦がいて、「お名前は」って聞いて、女性が「林です」と自称したので、自然と「林先生、林太太」と呼びますが、男性が「陳です」っていう場合は意外と多いですよ。
だから、むしろ自分で呼んでほしい称呼を一緒に教える習慣になりました。
「我姓陳,可以叫我小陳。」→陳です。小陳と呼んでいいですよ。
「我是陳太太。」→陳さんの奥さんですが、「陳太太」と呼んでいいですよの略語。
そして、メールでクレームなどをして電話で返事してほしい時には、相手がすぐに呼び方がわかるように、最後では「陳小姐 より」という感じで書くのもあります。
ほかにも、「〇〇で猫を拾いましたよ。飼い主がいると連絡してください。」という記事をアップした時に、自分の連絡先も付きますね。
その時には、名前をそのまま公開する必要がないので、姓+性別だけで「陳先生」や「陳小姐」と名を乗るのがほとんどです。