台湾のドリンク社交文化 | 台南在住日記とか

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 ドリンクスタンドが台湾の特徴のひとつであると思いますが、そこから生じたドリンク社交文化は実際に台湾で暮らしたことがないならわからないかもしれませんね。

 

 

 ドリンク社交文化と言ったら、複雑で難しそうですよね。

 

 でも、絶対にこうすべきな文化ではなくて、ドリンクスタンドのドリンクが安いので、気軽に差し入れとして人におごることができますから、自然と文化になった感じです。

 

 

 たとえば、パートナー、家族や友人がサービス業などちょっと寄って会える職場で働いているときには、ちょうど用事で職場の近くにいると、差し入れとして買ってあげますね。

 

 もし、親しい同僚がいると、その人数によって用意するのもあります。

 

 こういうのを、「做公關」と言われていますね。

 

 簡単に言うと、パートナーなどが職場でみんなと仲良くできるように、家族として挨拶する意味

 

 

 もちろん、安いドリンクで買収される人がいないと思いますが、「キモチ的問題(キモチ・デ・ウン・ティー)」です。

 

 

 そう。

 「キモチ」の発音が日本語のまま。

 「的問題」の発音が台湾華語。

 

 

 台湾人は「値段の問題ではなく、気遣いができるかどうか(or私のことを尊重しているかどうか)の問題だよ!」と言いたいときには、「キモチ的問題」の表現を使いますよ。

 

 

 でも、同僚たちはどんなドリンクが好きかわからないのですよね。

 

 ここでは誰もみんな飲む紅茶(およそ30台湾ドル)を選ぶといいです。

 

 砂糖量を半糖や少糖にすれば、誰もみんな普通に飲めますね。

 

 

 そして、

 子供の頃からあまり変わっていないのは、「買五送一(五つ買うと、おまけとしてもう一つのドリンクが無料で注文できること)」「滿百外送(100台湾ドル以上買うと、出前料金フリー)」というサービスを提供している店が多いです。

 

 だから、学校や職場では、よく6人で注文して、合計金額でシェアしたり、おまけのドリンクをグループの名義で誰かにあげたりしているのです。

 

 あるいは、出前料金をフリーにしたいから、「あと20元足りないから、ドリンクを飲みたい人は?」って募集するのもあるある。

 

 大人数いると、特に問題がないけど、2、3人しかいない職場なら、ドリンクを飲みたくなくても、合わせて注文しないとダメですね。

 

 

 ちなみに、

 台湾の医療現場では、もっとも人気なドリンクがタピオカミルクティーだそうです。

 

 手術がうまくいかないから、急に緊急事態があるから、気が付くと食事の時間を逃したのが医療者の日常ですね。

 

 でも、体力が必要な職業なので、そのまま食べないと大変ですから、すぐにエネルギーを補給することができるハイカロリーのタピオカミルクティーが重要。

 

 

 健康にはよくないけど、命を救うために必死ですね。