台湾人の親子関係②説明しているうちに、意外とお父さんのずるさを発見(笑)
両親の世代は前の記事で紹介したように、時代の変化の隙間に生きている世代。
子供の頃から馴染んでいる家庭についての価値観などは、明らかに自分の人生に通用しないうえに、世界の変化も激化。
両親の世代が親になった時代の台湾では、子供とは友達のように何でも話せる親子関係がブームになりました。
この時代の子育てについてのキーワードは「開明」。
この「開明」は日本語と同じ、「人間の知識が進み、文化が発展すること。また、文化が進んだ状態にあること。開化。」という意味をもつので、開明的な親=おしゃれ、現代的なイメージ。
でも、時代の変化の隙間に生きている世代だと言いましたね。
彼たちの子供たち、つまり、私の世代ですね。
私の世代は生まれてからテレビなどのマスコミによって、新しい知識を接触した人が多かったです。
そして、インターネットの普及に従って、子供が情報を手に入れるスピードが劇的に速くなりました。
両親の世代にとって、今までの経験が「古臭い文化」となりましたが、パソコンなど新しいことが今まで経験したことのない「新しすぎる文化」で、本当は彷徨っていたのでしょう?
それでも、彼たちは必死に「開明的な親」になれるように頑張っていました。
もちろん、まったく「開明」の意味がわからなくて、大失敗して「どこか開明?」ってそばからツッコミをしたい場合もしばしばですが、とにかく、個人的な経験ですが、子供の時代には大人たちは口癖のように「開明」を言っていました。
「開明的な親というのはね」「私のような開明的な親がいないよ」などなど
そして、面白いのは、そのブームが消えてから、特に「『開明』ってブームじゃなくなったので、伝統的なやり方に戻ろう」という人がいないと思いますが、「私は開明的ですよ」ってアピールする人は逆に私の世代にとって「NG」になりました。
「開明」は死語になってなくて、「あっ!お母さんは開明的ですね」、「この時代の年寄りはみんな開明ですよ。」という表現法も使っていますが、「私は開明的ですよ」とアピールする人は、逆に伝統的。
たぶん、いい人は日頃の行動から「いい人」に見えますが、いい人じゃない人だからこそ「私はいい人ですよ」ってアピールしなければいい人に見えない状況とは同じかもしれません。
もちろん、100%ではありませんが、とにかく、彼氏の家に行く時に、彼氏の両親は「私は開明的ですよ」と自称したら、結婚する前にもうちょっと相手の行動などを見ておいたほうがいいと思います。
そして、彼氏は「私の両親が開明的で、やさしいですよ」って自慢するのは、判断材料にはならないので無視してください。
両親の世代はどんなに頑張っても、馴染んでいる「重男軽女」を知らないうちにやってしまいますから、息子と娘に対しての態度が違うことを完全に避けがたいです。
だから、彼氏が息子の目線から見ては開明的な両親って、娘から見てはどうかなぁ?嫁から見てはどうかなぁ?
そういえば、娘を溺愛しますが、息子を厳しく鍛える家庭もありますね。
理由はそれぞれ違いますが、その一部は、「娘が将来結婚してから、いろいろ苦労するので、今は溺愛してあげよう」ですよ。
つまり、この一部の両親にとって、「嫁=苦労する役」が当たり前のこと。
だから、女性としては、もちろん彼氏の両親がこんな感じであれば、しっかりと相手は
「私はそうするつもりはないけど、他の人はそうする可能性が高い」か
「家族全員を世話するのは、嫁の責任」か
その本質を見極めたいですね
to be continued......