今の台南はまだまだ27℃ですが(室外は夜なら25℃になったらしい)、現地の人にとってはすでに冬の兆しですね。
南部よりやや寒い中部出身ですし、あまり出かけてないので気温の変化が感じられませんし、漠然として「冬が来る」ということを知っていても、特に何かをするつもりはありませんでしたが.........
周りの人たちはこんな時期になると、「麻油鶏/姜母鴨を食べたくなったね」って言い始めますから、私も「寒くなったね」って誰かに言われると、冬らしい料理を作るべきという義務感を感じます。
だから、今夜の夕食は「麻油鶏」にしました。
まぁ、麻油鶏より、麻油鶏と姜母鴨の総合体だと思います。
麻油鶏と姜母鴨は作り方も食材も似ていますが、
麻油鶏は鶏肉、大量のゴマ油、生姜、赤いナツメ、料理酒で作ったスープで、普通は他のおかずも準備します。
姜母鴨は鴨肉、姜母鴨より少ないゴマ油、生姜、赤いナツメ、料理酒で作った鍋なので、他のおかずではなく、鍋のように野菜、練り物、キノコなどを入れて食べます。
でも、夫婦二人の夕食ですから、いつも麻油鶏の鍋のような感じ。
そして、麻油鶏でも姜母鴨でも、絶対に一緒に食べたいのは、麻油麺線です。
一見、麻油鶏のスープを素麺にかけるもののようですが、実は麻油鶏のスープはあくまで出汁で、別にゴマ油、生姜、料理酒と揚げたエシャロットで濃厚なソースを作らなければなりませんね。
お母さんは子どもの頃に頭が切られた鶏が死ぬ前に必死に走る姿を見てトラウマになったので、その後はいっさい鶏肉や鴨肉を食べないし、私と姉は大量のゴマ油、生姜と料理酒で作った料理に苦手だし、麻油鶏と姜母鴨は実家に登場したことがありません。
初めて食べた麻油鶏は、義母が作ったもので、その時に、本当に驚きました。
みんなさん、ご存知でしょうか?
本格的な麻油鶏って、水を入れませんよ。
そのスープって、すべて料理酒ですよ!!!
料理酒一本、一気に入れるシーンって豪快すぎて衝撃でした。
そして、最後に液体の上に火をつけてアルコール成分を蒸発させるシーンも、衝撃。
もちろん、怖いですし、そんなに料理酒の味をこだわっていませんし、私はそんなことはしませんね。