今は30代なので、私の子供時代って、20年前くらいですね。
20年前の台湾は、
毎日の昼間12時半&夕方17時~19時ポケモン、スレイヤーズ、セーラームーン、ドラゴンボール、HUNTER×HUNTER、名探偵コナンなどの日本のアニメ
毎晩の21時~22時To Heart、ラストプレゼントなどの日本のドラマ
土曜日の14時~16時J-POPを紹介する番組、MUSIC STATIONなど
日曜日の12時半志村けんのバカ殿様、欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞、大食い王決定戦など日本のバラエティー番組。
新聞の「文化・芸能」ページ日本芸能界のニュースが半分以上
昼&夜のニュース番組木村拓哉、安室奈美恵、浜崎あゆみ、福山雅治などトップの芸能人の最新情報を報道
だったので、日本と台湾は違う国ということを知っていても、日本のことが馴染みすぎて、心の奥には「日本は先進な首都、台湾は地方」という感情をもっていました。
だから、日本は世界の舞台で活躍するニュースを見ると、勝手に誇りを感じます。
そして、「日本は東北アジア、台湾は東南アジア」、「日本は先進国、台湾は発展途上国」という知識が、教科書から勉強したことがあっても、すぐに忘れてしまって、日本と同じ目線で世界を見てしまいます。
こんな台湾人が多いので、親日国として有名になると思いますが、中途半端な認識でトラブルが起きやすいと思いますね。
例えば、子どもの頃から日本の番組などを見ているので、「日本人をよく知っている」って勘違いして、日本人と付き合う時には「違う文化をもっている外国人」という事実を忘れて、配慮が足りないこと。
そして、こちらが日本人に対してすごく親近感をもっていますが、台湾についてあまりわからない日本人はたくさんいますよね?
だから、「二人は恋人になったと思いましたが、相手にとって私たちはただの友達」のような衝撃を受けることは10年前くらいの台湾ではあるあるです。(今もたまにはあると思いますが)
上京の気分で日本へ留学や就職したら、初めて「日本も外国だ!」ということを痛感して、普通以上の疎外感を感じてしまう人もいるかもしれませんね。
幸いに、10年前くらいの台湾は、「日本個人旅行」がブームになり、本物の日本&日本人を自分の目で見る経験が多くなることに伴って、「文化の違い」についてだんだん理解してきました。
ネットやテレビ番組も「カルチャーショック」についての情報をたくさん提供してくれますから、だんだん日本人も台湾人も居心地いい距離感が見つかると思います。
この前には「ワクチンで反日デモが起きた」というフェイクニュースはありましたよね?
それは、今の台湾ではありえません。
「日本も自分の国」って勘違いしてしまった台湾人にとって、「反日デモ」という言葉は海外ニュースしか見えない言葉ですね。