今の台湾は状況がちょっと不明で、毎日政治的なケンカでうんざりしていますが、北部(台北市&新北市)v.s南部(高雄市&屏東市&台南市)がお互いに不足しているところを指摘する感じです。
中傷もひどいですが、国民としてはそのほうがみんなしっかり頑張ってくれますから、どうぞどうぞという気分ですね。
でも、自分はケンカが嫌ですから、しばらく政治家たちのやりとりを見ないと思います。
ここでは、最近わが夫婦が好きな台湾バンドを紹介しますね。
それは、「告五人」というバンドです。
名前は五人ですが、メンバーは三人のみ。
そして、「告五人」という名前は、裁判の書類を見て、適当に三つの文字を選んでつけたので、この言葉自身は特に意味がありません。
でも、「告」は訴えるという意味を持っていますから、「五人の対象を訴えた」という意味に読み取ることも可能ですが、普通は「我(主語)告了五個人」で言いますね。
まず紹介するのは、「同樣一個你(同じあなた)」という歌です。
告五人は「文芸青年(略称:文青)」スタイルのバンドですから、基本的には歌詞がポエムのようで、台湾人も意味があまりわかりませんから、歌詞の意味より雰囲気が大事です。
この「同樣一個你」は振られて失恋した人の視角だと思いましたが、
「失去的和愛著的 他們都是同樣一個人」
(誰かを)失った人、(誰かを)愛している人って同じ人
(私が)失った人、(私が)愛している人って同じ人
(誰かを)失った人、(私が)愛している人って同じ人
(私が)失った人、(誰かを)愛している人って同じ人
台湾華語は日本語のように「愛す」、「愛される」などの動詞変化で主語を表しないので、主語をはっきり言わないと、可能性がいっぱいです。
だから、この歌詞から、崩壊したカップル関係の中に、2人ともに「失った人」、「愛している人」だから、誰かのせいではなく、2人ともに傷ついた意味を感じました。
「他在身後留下的蒼白 是一齣無題的悲哀」
彼が残した空白は、タイトルなしの悲しみ
「彼が残した空白」から見ると、離れた人は彼氏(夫)、振られたの彼女(妻)に見えますが、
「奪門而出遠離對你的愛 盡全力釋懷對你的無奈」
家を出てあなたへの愛情から逃げて あなたへの切なさが許せるように頑張る
この部分から「家を出たのは彼女(妻)だ」とわかりました。
彼女(妻)は彼氏(夫)にがっかりして家を出たようですね。
この主語の「矛盾」からも、私もあなたも愛している人、愛された人、傷ついた人、人を傷つける人、失った人、離れた人というサイクル感を深く感じましたね。
「我為自己留下的空白 是一處雋永的釋懷」
私は自分のために残した空白は、永遠に続ける許し
ここの「空白」って、彼氏(夫)との別れることかもしれませんね。
基本的には、パートナーと別れて寂しい歌ですが、雰囲気とメロディーが好きですから、自粛期間が始まって以来、よく夫婦で聞いています。
1カ月半以上の自粛生活で平和な夫婦暮らしが続けられるのは、このような静かに悲しみや寂しさを語る歌でそばにいてくれるパートナーの大事さを痛感したからかなぁ?
私はよく寝る前に旦那の腕を抱いて不思議に思っています。
感染経路を切断するために、「自分は感染者かもしれない」という覚悟で、私はしばらく実家の家族と会いません。
旦那もしばらく実家の家族とは会いません。
この致命的なコロナ禍の中に、私と旦那はお互いに支える唯一の人になりました。
お互いに知らない赤の他人だったのに、家族と会えない寂しさを我慢して一緒に戦う唯一の仲間になって不思議ですね。