台湾の入学事情 | 台南在住日記とか

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 私のネタメーカー&さんのおかげで、台湾の入学事情は日本と違うらしいことを気付いて、今日はちょっと台湾の入学事情を紹介しようと思います。

 

 

 まずは、幼児園から。

 

 台湾では共働き家庭が多いので、負担を軽くするために、一般収入の家庭でも毎月3000台湾ドルくらいの幼児園補助金をもらいます。

 

 補助金のおかげで、公立の幼児園がとても安くなりますから、「学区に在籍2年以上」、「抽選が必要」などの条件も付きます。えーん

 

 そして、公立の幼児園は夏休み冬休みがありますから、勤務時間に合わせてくれる私立幼児園を選ぶ家庭も多いです。

 

 もちろん、人気な私立幼児園も抽選などが必要ですね。笑い泣き

 

 

 次は小学校

 

 小学校~中学校は義務教育なので、政府は籍によって手配してくれますが、同じ公立でもやっぱり子供を口コミがいい学校に入らせたいですね。

 

 だから、マイハウスを買う時には、「学区(シュェー・チュー)も大事な条件のひとつになりました。

 

 私の時代では、公立小学校と中学校は主流でしたが、少子化社会になって、教育に大金がかかる家庭が多くなったので、私立中、小学校も人気になりました滝汗

 

 私立学校に入ったことがないので、実際の状況がわかりませんが、そちらは別々に入学試験があるそうです。

 

 

 そして、高校ですね。

 

 私の時代では、「基測(ジー・ツェー)という聯合入学試験が二回あります。

 

 一回目中三、進学する人ならみんな参加します。

 二回目中卒の夏休み、もうちょっと頑張りたい人だけ参加します。参加しない人なら、一回目の点数で学校を決めて、楽しい夏休みに入ります。お願い

 

 大学の入学試験と同じく点数によって志望校を書いて振り分けますね。

 

 満点は300点で、毎年の入学点数は違いますが、だいたい

 

 250~300点

 トップの公立一般高中(イッ・バン・ガォ・ゾン)

 難しい国文、英語、数学と化学、歴史、地理などを勉強。

 その後は、台湾大学、中山大学など「〇〇大学」に入ります。

 TSMCなどの大企業に入りたい人、教師、学者、お医者、弁護士などになりたい人なら、この道を選びます。

 

 200~250点

 普通の公立一般高中

 

 公立綜合高中(ゾン・オー・ガォ・ゾン)

 一年生は難しい国文、英語、数学と化学、歴史、地理などを勉強。

 そして、専門学校の知識も少し勉強。

 二年生になると、一般高中学科に入るか専門学科に入るか自分で選べます

 

 トップの公立職業學校(ズー・イェー・シェー・シャオ)

 いわゆる専門学校です。

 国文、英語、数学は一般高中より簡単。

 ほかには学科によって違う専門知識を勉強します。

 その後は、「〇〇科技大学」、「〇〇技術学院」などに入ります。

 普通に中小企業に入って、実績によって出世するタイプですが、

 この学歴の昇進は限界があるので

 仕事しながら大学院で勉強して修士号を取得する人も多いです。

 

 150点~200点

 普通の公立職業學校

 国立科技大学や国立技術学院への進学率はトップの専門学校より低いです。

 

 150点以下

 私立の職業學校、綜合高中

 芸能関係、日本語、飲食関係、ホテル関係の学科。

 特別の学科以外には進学しない人が多いです。

 

 私立の一般高中

 厳しい教育で成績が悪い学生をいい大学に入学させる学校もたくさんいます。

 

 

 では、いよいよ大学入試ですね。

 

 台湾では2、30年前から大学への進学率が80%以上になって、基本的な就職敷居は大卒になりましたから、勉強には興味がなくても大学に入りますね。笑い泣き

 

 一般高校の大学入試は「学測(シュェー・ツェー)専門学校のは「統測(トン・ツェー)と言います。

 

 そして、自分の成績では入りにくい大学に入りたいなら、「推薦甄試(ツェー・ジェン・ジェン・シー、自分をアピールする面接)を参加しますね。

 

 流れは大学入試右矢印点数発表右矢印推薦甄試右矢印推薦甄試の入学発表右矢印填志願(志望校を書く)右矢印分發(振り分ける)右矢印分發の入学発表

 

 テストと分發の入学発表の期間が長すぎるので、成績がいい人でも推薦甄試を参加して、早く学校を決めたいですが、個人的な経験によって、推薦甄試の合格内定は「成績が明らかに分發によって入学できる人を排除する」そうです。

 

 

 そして、基本的な就職敷居は大卒になった台湾では、みんな修士の時代に入りました笑い泣き

 

 私は学歴より作品のフリーランスなので平気ですが、旦那の職業では確かに修士じゃないと転職の道が狭くなったと痛感しました。

 

 

 以上は、自分の経験によってまとめた台湾の入学事情でした。

 

 

 

 

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