台湾では「法律是保護懂法律的人(ファ・リュ・スー・バォ・フー・ドン・ファ・リュ・デ・ルン、法律は法律がわかっている人を守るもの)」という言葉があります。
それは、法律がわかる人しか自分の権利が守れない意味ですから、日頃にニュースで気になる事件を知ったら、いつか自分も同じような問題に遭った時に自分を守ることができるように、関連法律について調べてみますね。
そして、最近日本で流れている「台湾の親権が父親に渡す」という噂ですが、それについてはちょっと説明したいところがあります。
実は台湾の家事裁判所では、親権についての7原則を持っていますよ。
それは、
1.幼児が母親に渡す原則
0~3才の幼児は哺乳などの需要で、母親の世話が重要なので、母親に渡すことを最優先。
2.子供の意志を尊重する原則
7才以上の子供なら、その意志も重要な参考要素。
3.現状の維持原則
なるべく子供の成長環境を変えないこと。
4.兄弟姉妹とはなるべく離さない原則
「兄を父親に、弟を母親に」などはなるべくしません。
両親が離婚することは子供の心に衝撃を与えますから、兄弟姉妹の付き合いで一緒に難関を乗り越えるのが格別に重要ですね。
だから、なるべく兄弟姉妹を同居させます。
5.両親の条件比較原則
離婚してから子供に与える環境、経済力、教育方針、そして、子供との関係などを比べること。
6.日頃に子供を世話する人に渡す原則
日頃の世話と実際の行動によって、離婚してから子供に愛情をもって世話できる人に渡します。
7.善意父母原則
親権をとっても子供と相手の付き合いを邪魔しない人なら、善意。
なるべく、親権を取ってない人も子供に会える判決を下します。
【参考資料】父母的經濟能力會決定子女的監護權嗎?
台湾でも、日頃に子供を世話する人が母親のほうが多いです。
日頃に子供を世話すると、子供とは自然と親しくなって、裁判官の前にしっかり教育方針などについて話せるのでしょう?
ということで、日頃にはしっかり頑張っていると、1、2、3、5、6も母親には有利ですね。
逆に言っても同じです。
父親として日頃からしっかり子供を世話していると、父親のほうが有利です。
そして、経済力については、自分の学歴、仕事能力を証明することができると、裁判官は絶対に裕福の方がいいと思わないそうです。
では、どうして「台湾の親権が父親に渡す」という噂が出ますか?
法律関係者ではないので、いろいろなニュースからの憶測ですが、
有名人の離婚では、男性の方が金持ちという事例が多いです。
お金持ちが雇った弁護士も半端ではありませんね。
たぶん、「離婚」という言葉が出る前に、
すでに弁護士のアドバイスによって自分に有利の証拠を準備し始めた可能性も高いですね。
ほかにも母親は離婚する前に子供を連れずに家を出た、支援者がいるか、住居環境、同居人などいろいろな理由があります。
簡単に言うと、
親権を取るために、日頃の工作も大事ですね。
必要な人がいないことを祈りたいですが、もし法律についてのことを相談したいなら、まずは「区公所(区役所)」の「免費法律諮詢(無料法律相談)」を利用してもいいと思います。
自分はほかの問題で一度台中の区役所無料法律相談を利用したことがあります。
流れは、
もっとも近い区役所(ほかの区役所でもいい)のオフィシャルページを確認します
無料法律相談の時間とルールを確認します
(普通は時間内に行って、整理券をもらうといいです)
その日の担当弁護士に会って、相談します
相談してから、弁護士から名刺をもらいます
(経済的な理由で事務所に行けないなら、何度も無料法律相談を利用してもいいです)
以上は、誰にとっても無用な情報であるように祈ります。