台湾人の家族愛は日本人からみては重すぎることを初めてわかったのは、2020年ですね。
在台日本人の記事をたくさん拝見して、その中に「深い家族愛」の登場回数が多かったので、やっぱり馴染んでいて疑ったことのない文化で、すごく考えても過剰かどうかわかりません。
だから、こういう文化の違いへの対応法がわかりませんが、自分の状況をすこし語って、いつか改善法にたどり着くかもしれませんね。
両親も義父母も今60代で、ともに1980年代にお見合いで出会って、何回デートして結婚したんです。
お母さんも義母も結婚しても働いていたので、出産して1ヵ月間に産後ケアした後、会社に復帰しました。
だから、私は昼間にお婆ちゃん子(母の側)でした。
お婆ちゃんは伯父さん(母の兄)一家と住んでいるので、伯母さんは第二のお母さんのように、私を世話していました。
そして、お婆ちゃんは美容室などへ行く時には、私を他の娘の家に預かるので、お母さんの姉妹たちは第三、第四のお母さんのようになりました。
試験でいい成績をとった時、大学生になった時にも、みんなからプレゼントをもらいました。
みんなお母さんのように愛してくれたので、こちらが恩返しをしたいのも当たり前ですから、お節になると必ずお土産をもって挨拶にしていきます。
彼氏ができてからも、すぐにみんなに見せたかったです。
親戚の集会を参加するのも楽しかったです。
旦那もそうでしたね。
子どもの頃から、親戚に世話されたりしてきましたね。
義実家は魚の養殖業なので、家は池に囲まれていて、子供が水に落ちたことが何回発生したことがあります。
旦那も義妹も溺水して親戚に助けられたことがあるので、もちろん命を救ってくれた親戚たちには感謝の気持ちをもっていますね。
旦那を救ったお爺さん(実のお爺さんの兄弟)がなくなった時には、旦那は悲しくて親戚じゃなくて遺族の儀式も参加しました。
両親の世代も、祖父母の世代も、みんな兄弟姉妹とこうやって助け合って頑張ってきた姿をみて、自然と自分の兄弟姉妹たちとこんな関係でいたいですね。
もちろん、親戚の付き合いは時代によって変わりますから、私の世代は両親の世代のように、「血が繋がっているから、みんな助け合う」といことをこだわっていません。
私の世代は、価値観が近い兄弟姉妹が自然と集まって、そうではない人なら疎遠して、せいぜいFacebookなどでお互いに「いいね」を押して挨拶するだけです。
そして、20代にはたまには会食していましたが、皆結婚して忙しくなって、旧正月以外にはあまり会えませんね。
でも、日頃は「団購(ツァン・ゴー、大人数で大量購入して価格を安くすること)」をしますね。
例えば、私が会員資格を持っているサイトから購入すると、私の住所まで配達してもらって、実家に戻る時にはついでに実家の両親に渡して、両親はまた従姉妹たちの両親に渡してくれる感じです。
旦那と義姉妹なら、毎日LINEで面白いニュースを送ったり、たまには一緒に「団購」したりしてしています。
そしてなるべく揃って義実家に戻りますね。
なぜなら、未婚の義姉、不妊の私、育児法が干渉される義妹は、お婆ちゃんの毒舌の火力を分担するためです。
旦那と義姉妹とは、義実家のことを話し合うLINEグループをもっています。
義姉妹と私は、嫁愚痴や女性話題専用のLINEグループをもっています。
そして、私、旦那と義姉妹とはまたみんなで話し合うLINEグループをもっています。
でも、そんな私たちでも、デートと思ったけど結局家族旅行になったことは一度もありません。
デートはデート。家族旅行は家族旅行。
ネットから拝見した台湾人家族愛について、もっとも不思議なのは、たぶんこれだと思います。
彼氏や旦那にそんなことをされると、その場に笑顔で乗り越えても、その後は彼氏や旦那が誠意をもって謝る前には冷戦状態だと思います。
まだまだ結論がありませんが、とにかく、以上は私が知っている台湾人家庭像ですね。