「自分の意見をはっきり言えばいいですよ。」
台湾ではそういわれてもどこまで「はっきり」すればいいかわからない日本人はいますよね?
実は、台湾人自身もその「はっきりさ」をはっきりとわかりません。
みんなは生まれてから何十年の時間をかけて、いろいろな試行失敗を経験して、自分なりの「はっきりさ」を得たので、台湾に来て10年未満の日本人にその「はっきりさ」をうまく把握することを求めるのは残酷ですね。
さらに、学生時代には失敗したら卒業してまたやり直せますが、国際結婚の日本人にとって、失敗したらこれからの人生を影響するでしょ?
だから、気軽にチャレンジできないことだと思います。
ここではちょっと自分なりのコツを紹介しようと思います。
記事から感じられるかどうかわかりませんが、実は私の「はっきりさ」は普通の台湾人より高いです。初対面の人はびっくりする程度ですが、コツを掴むと初対面でも友達のように楽しく喋れますよ。
基本的には、
自分、こと、ものならはっきり、相手、相手と関する人なら曖昧
台湾人も「あなたの行動で不快です」のように非難されると不快ですね。だから、相手の行動を曖昧して、自分の気分をはっきり述べたほうが安心です。
国際結婚・台湾コミュニケーターゆうひろさんの経験を借りて具体的に説明させていただきます。
それはさておき、義母が日本に来てくれた時に
これが台湾家族なんだ!と
強烈に驚いたことがあります。
義母がもってきたスーツケースから洋服をだして
いきなり私のクローゼットを開いて
ハンガーにかけたこと。
自分は
義母がいきなりクローゼットを開いた時には、
「ギャー~~~やめてくださいよお母さん!」慌ててクローゼットを閉めようとします
「どうして?」
義母が眉をひそめて不快な顔をしても怖がらないでくださいね。
ここでは恥ずかしそうな顔して
「下着が入っているし、最近は忙しくてあまり片付けてないし、恥ずかしくて見せてはだめ!だめ!だめ!」と言いながら、義母を別に準備したクローゼットへ誘導すればいいです。
「家族だから、気にしないでよ。」
「いやいや、私はいい嫁のイメージをつくりたいです。そんなにいい嫁じゃなくても、せめていい嫁の仮面をかぶらせてください。」
もし義母がしつこくクローゼットを使いたいなら、笑顔で「ほらほら、特別に用意したクローゼットがあるじゃない?早くお母さんを手伝ってよ!」と夫を呼んで、殺気立つ目で夫を睨めばいいと思います。
「何でその目?」わからなくて義母の前にはっきり言ってしまう男性もいますから、その時は一旦諦めてまた二人きりの時には話し合ったほうがいいですね。
「義母だけではなく、私は自分のお母さんにも勝手に開けることを許さないよ。クローゼット、××、〇〇などは私にとってプライベート。旦那にはプライベートじゃないかもしれないが、私にとっては今すぐに変えられない価値観。」
ここでは、
自分が「見せたくない」ということをはっきり表しましたが、「義母が失礼」ということを曖昧な表現法で誤魔化すれば、台湾人がOKのはっきりさ。
夫に殺気立つ目で「怒ってるよ」とはっきりと伝えて、その場で説明しない曖昧さも台湾人夫婦がよく使っているコミニュケーション法ですね。
夫と話し合う時には「実のお母さんはそんなに失礼なことをしないよ」ということを曖昧、「プライベートの範囲、プライベートを守りたい」という自分の考え方をはっきりすれば、台湾人男性にとって「あっ!今度はクローゼット、××、〇〇を守ればいいね。それだけならOK。」というはっきりしたやり方がわかるから頑張ってくれます。
そしてね。
夫が不意にこの会話を義母に漏らすために保険をかけたほうがいいかもしれませんね。
「優しくしてくれたお母さんの気分を害しないように、言い訳をつけたよ。変な伝言で関係を破壊しないでよ!」
複雑ですよね?
ここでは簡単にまとめましょう。
はっきりしたほうがいい自分の気分
「見せたくない」
「(今の状況で)怒ってるよ」
「プライベートの範囲」
「プライベートを侵害されたくない」
曖昧な表現法を使った方がいい相手に関すること
「義母が失礼」
「実のお母さんはそんなに失礼なことをしないよ」
そして、保険をかける時には日本人ならではの気遣いを使ったら、普通の台湾人よりうまくいくと思いますよ。
気遣ってくれる人を嫌いになる人がいませんが、そういう文化を慣れない台湾人は「目の前にいいことを言ったけど、裏では悪口ね」って誤解しやすいです。
でも、順番を変わると、夫も「裏ではお母さんの悪口を言っているじゃなくて、円滑に対応できるように頑張ってくれるね」って意識できます。
ちなみに、このようなやり方で境界線を引くと、どんなに大雑把な人でも大人しくしてくれますよ。
もちろん、頑張って境界線を引いても、相手がわからない時もよくありますが、いつも自分だけ我慢するよりましだと思いますね。