国際結婚・台湾コミュニケーターゆうひろこさん、Lennaさん、&さんのご指摘ありがとうございます。
タメ口とダメ口の違いはまったく気付いてませんでした!
教えてくれてありがとうございます。
昨日の記事で台湾人はみんな「タメ口」を使うことを少し述べたので、ここではもうちょっと紹介しようと思います。
台湾ではもちろん初対面、目上の人などには丁寧な表現法を使いますが、日本語のように常体、敬語、尊敬語などはっきりしたルールがないので、人生経験が大事ですね。
まずは挨拶の方法。
日本では日頃によく「こんにちは」、「おはよう」、「こんばんは」など使うので、中国語や台湾華語の教科書にも必ず対応する「你好」、「早安」、「晚安」を載せますが、実はあまり使っていないとは言えます。
毎日会っている人なら、上司にも先生にも「Hi~」、「Hello~」を使います。
社長や親しくない先生など距離感が遠い相手なら、「老闆(ラォ・バン、社長)」、「老師好(ラウ・ス・ハォ、先生、こんにちは)」のように相手の肩書きを呼んで挨拶します。
「××好」は「××、你好(こんにちは)」の略ですが、学校以外はあまり使っていませんね。
同僚、同窓、友達、近所、名前の知らない相手なら、「Hi~」、「Hello~」を使う人もいますが、ほとんどは頷いて無言の挨拶。
あるいは、挨拶なしに会話を始めます。
たとえば、いきなり「××の件聞いた?」「さっきのそれ見た?」「聞いて聞いて!」など。
よく言われている「食べた?(吃飽了沒、ツ・バォ・ル・メイ)」もその一つですね。
両親の世代は食事の時間に会うと「食べた?一緒に食べない?」「うちで一緒に食べてよ」って誘いますね。
挨拶として聞く人もいますから、「食べてないけど、おごる?」「おごってもらいたいので、まだ食べてないね」って返答する人もいますね。
そして、お互いに「アハハ」って笑って次の話題に入ります。
接客業もそうですね。
台湾では「搏感情(ブァ・ガン・ジェン)」ということが大事です。
それはお互いに友達のような信頼できる関係を築くことです。
そうするために、マナーを守りながら距離感が近い言葉扱いは大事ですね。
日本語で例えば、初対面は尊敬語や敬語を使いますが、タイミングを計ってタメ口を使わないと、「あ~硬い対応で私と仲良くするつもりはないね」って思われます。
もちろん、接客業だから、お客としては特に仲良くすることを求めていませんが、「尊敬語しか使わないAさん」と「タメ口を上手に使っているBさん」が同じ値段で同じ商品を売っていると、Bさんに買いたいです。
車など高価なものなら、アフターサービスが大事なので、親切な方がアフターサービスも親切に対応してくれる思い込みを持っていますから、Bさんのほうがちょっと高くても、Bさんに買いますね。
じゃぁ、「タメ口を上手に使う」というのは何でしょうか?
自分の経験によっては
笑顔
店ならやさしい口調、屋台なら豪快な口調
略語はなるべく避けます
相手の話や見た目によって話題を選びます
相手の雰囲気によって言葉を選びます(相手がわからない言葉を言いません)
つまり、ポイントは言葉自身ではなく、喋り方です。
難しそうかもしれませんが、まずは笑顔であれば大丈夫です。
台湾では笑顔であれば、多少失礼な表現法を使っても大丈夫ですよ。