日本人:「ルールはルール、守ってください。」
台湾人:「ルールはルール、今は今。」
台湾人は大雑把だし、人の目をそんなに気にしないし、台湾で暮らした方が楽だと勘違いする人が多いですね。
台湾人も、日本人も。
実は、違います。
几帳面な人が大雑把な人と一緒に暮らすと、逆に絶望になるかもしれませんね。
私は性格が60%の几帳面と40%の大雑把だけど、旦那の家族は30%の几帳面と70%の大雑把なので、そのつらさが一番わかっていますよ。
例えば、私は仕事柄(性格的にもそうだけど)で、旅行、会食などはきちんとスケージュールを立てるのに、旦那の家族はそれを無視して、急に電話をしてきて「××へ行くから、一緒に来て」とか呼びます。
その他もいろいろありますが、今日は文句大会じゃないので、こそは遠慮。
とにかく、慣れてなかった時には、旦那の家族を人生の破壊者として見ていて、うつ気味になって、暗闇に呑まれた毎日でした。
でも、義理の家族は大雑把すぎるだけで、悪い人じゃないし、ちゃんと説明すれば何とかしてくれるし、コツをつかめば素晴らしい家族ですから、今は楽です。
ということで、私より几帳面な日本人は、仕事で台湾に来るとどうでしょう?
「どうして作業手順書に従ってやりませんか?」
「そうしなくても、ちゃんと動いているじゃん?」
「どうしてメールの書き方がこんなに適当ですか?(私を上司として尊敬してないの?)」
「社内メールだから、平気でしょう?」
フリーランスですから、会社での問題がよくわかりませんが、でも、在台日本人の記事を拝見すると、少しでも想像できますね。
「霊活、変通」は、台湾人がよく口にする言葉です。
それは「柔軟性、融通」の意味です。
台湾人にとって、ルールは参考用、やり方を決める基準です。
「ルールは死物、人間は生き物。」
だから、ルールがあっても、その時の状況によって「守らない方が便利」、「守らない方が楽」、「守らない方が利益が高い」などの理由で、守らない時はよくあります。
「情理法」という言葉もそうですね。
人情は理屈より優先。理屈は法律より優先。
じゃぁ、台湾ではルールを無視してめちゃくちゃなことをやっても大丈夫ですか?
それでも違いますよ。
やっぱり基準としてルールがありますから、単なる許容範囲は日本よりずっと広いだけです。
許容範囲を超えると、急に激しく怒るかもしれません。
台湾人は自分でも許容範囲が広いとわかっているので、こんなに広い許容範囲でも超えるなんてこの私を尊重してない証拠ですから、急に笑顔から鬼顔になることもよくありますよ。