【台湾フリーランス】ちょっと微妙な経験 | 台南在住日記とか

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 実は、書籍の翻訳には一つ微妙な経験があります。

 

 それは暮らし関係の書籍でした。

 

 ある日、編集者さんからの緊急連絡をもらいました。

 

 「〇〇書を受けてもらえませんか?元の訳者は第一章だけ提出してもう無理、これから翻訳を諦めるって言いましたが......」

 

 ガーン

 ガーン

 ガーン

 

 翻訳を諦めるほど難しいですか?

 

 ちょっと怖かったですが、親しい編集者さんだし、書籍をもらってざっと読んで、なんかそんなに難しい書籍じゃない気がするので、受けました。

 

 「初心者のせいじゃないですか?」編集者さんもけっこう困惑しましたね。

 

 とにかく、翻訳し始めました。

 

 そして、わかりました。真顔

 

 その訳者が自分の翻訳する能力が低いと思ってあきらめた理由が、わかりました。

 

 それは、誤字などがひどすぎたからです。えーん

 

 漢字の誤字が1ページに3~5個もありました。

 

 漢字を幹事にしたみたい感じでしたね(なんか早口ことばゲラゲラ

 

 それだけでなく、例えば「写真の赤い〇〇を見て、それは××」とかの文章がありますが、その写真を見れば......

 

 あれ?黒白の写真だけど?滝汗

 

 例えば「〇〇ページのグラフを読んでください」という文章があるけど、そのページはグラフがありませんでしたゲロー

 

 翻訳しながら、問題のあるところを編集者さんに報告していたので、出版社は日本側を連絡して確認しました。

 

 そうしたら、正しいバージョンをもらいました。

 

 日本人の仕事ぶりの丁寧さが有名だし、実際の経験によっても日本の丁寧さを感じられるし、正直、違和感があっても自分が間違ったと思うので、初心者だったら、自分を疑いながら必死に調べますね。

 

 でも、やっぱり人間だから、誰でもミスが出る可能性がありますから、誤字などの可能性を視野に入らないと方向が見つかりません。ぐすん

 

 元の訳者はそのせいで自分の能力を疑ってあきらめたんじゃないって推測して、編集者に教えました。

 

 でも、その後のことを聞かなかったので、元の訳者はまた翻訳の道へ戻ったかどうかわかりませんね。

 

 100冊以上の書籍を翻訳して、こんな書籍は1冊しかないので、やっぱりそれは異例だと思います。

 

 最近の難しい歴史書が難しいけど、誤字など全然なくて難しくてもスムーズに調べることができるのでありがたいなぁと感謝しながら、この事件を思い出しました。