読書感想文も台湾の翻訳仕事の一部 | 台南在住日記とか

台南在住日記とか

Made in Taiwan, Live in Taiwan.

 2018年に公表した資料によると、台湾は一年間39114種(とりあえず冊に理解してもいいと思います)の出版書籍の中に、9524種は翻訳書籍で、半分以上は日本語から翻訳した書籍でした。(107 年臺灣圖書出版現況及其趨勢分析

 

 だから、台湾の出版業界にとって、「どの日本語書籍の出版権を購入する」ということが大事な仕事です。

 

 さらに、毎年5000冊以上の書籍を出版するって、出版権を購入するかどうか検討した書籍の冊数がこれ以上ですよね。

 

 編集部だけでは無理ですから、書籍翻訳者にレポートを書いてもらって、そのレポートを参考して決める出版社がたくさんあります

 

 そして、報酬について、

 1出版権を購入したら、翻訳の仕事をレポートを書いた人に優先に依頼するから、無料

 2一つのレポートは1000~2000台湾ドル(およそ3800~7600円)

 3文字数によって計算する

 

 私は3の仕事を半年間3~4冊受けていますが、実はこのレポートを書く仕事を受けるベテランが少なさそうです。

 

 ほぼ毎日長い記事をアップする点から見ては、皆さんも感じられるかもしれませんが、私は書くことと自分の意見を述べることが好きですお願い

 

 さらに、私は子供の頃から読書スピードが速くて、長年の翻訳経験のおかげで、書籍の概要を掴むのもそんなに難しくないので、読書好きとしては楽しい仕事です。

 

 でも、そうではない人にとって、面倒くさい仕事になるかもしれませんね。真顔

 

 だから、踏み台として受け取る新人翻訳者のほうが多いです。

 

 レポートの仕事を受けるのは5年以上ですが、編集さんは最初「今度は書籍の仕事を依頼しますから、受けてもらえませんか?」って申し訳なさそうな感じでした。

 

 でも、気分転換には最適な仕事だし、報酬もしっかりもらっているし、編集さんに「将来もこういう仕事を受けたいですから、どうぞ依頼してください」と伝えました。

 

 最近は何冊のレポートを提出して考え始めました。

 

 レポートのプロになりたいですね。真顔

 

 編集さんが指定したのは概要と読書感想文だけで、後は自由に書けばいいですが、自分は概要では感じられない文字の魅力、読者として本屋でさっと読む時に購入するか、日本文化がわからない人にとって違和感がある点、翻訳者として翻訳しにくい点など書いていますが......

 

 マーケティングの視点からも書けると、クォリティがアップしますよね?うーん

 

 そのためにマーケティングのことや文化などをもっと勉強すべきですね。

 

 いつか、台湾の出版社にとって「出版権を購入する時にアドバイスを聞きたい人」になりたいです。ラブ