今日はようやく東隆宮を紹介しますね。
同じく王爺をお祭る廟ですが、東隆宮の規模も有名さも南鯤鯓代天府と麻豆代天府と比べてはるかに小さいですから、地方の小さな廟を訪れる気分でした。
でも、入ったら、なんかちょっと違う雰囲気がしました。
昼寝の時間帯でしたから、信徒は一人もいませんでしたが、寂しさより、心を癒される静かさを感じました。
柱の彫刻も繊細で壮大。
神像の両側にはまた廊下があるそうですから、奥へ進みました。
そうしたら、違和感を感じる理由がようやくわかりました。
ここは、やっぱり地方の小さい廟ではありませんでした。
そんなに有名じゃないけど、立派な大廟です。
色合いのせいかもしれませんが、有名で規模がすごいスーパー大廟より歴史感が濃いです。
台湾ではただ一つの銅合金鋳造の王船を持っています。
王船と言えば、王船祭りですね。
ちょっと調べると、王船祭りというのは、毎年の特定の期間で、玉皇大帝はまた五人の王爺(千歳)を廟に派遣して、パトロール(繞境、出巡)してから疫病などを連れて一緒に人間から離れます。
有名な王船を焼くイベントというのは、パトロールの任務を完成した王爺様たちを天に送って帰る行事です。
王爺様たちは疫病と信徒の悪運を一緒に連れ去りますが、台湾人は「連れ去る」ということを恐れます。
もし、何か間違って、自分の魂も連れ去れて行ったらどうしようって心配しますから、一般人は王船を焼くイベントを参加しませんでしたが、宗教のことをあまり知らない人が台湾でもますます増えてきたので、近年の王船を焼くイベントはとてもにぎやかになったそうです。
だから、見に行きたいなら行ってもいいと思います。
ちょっとタブーのことを気になる人なら、行事のスタッフたちは黙ったまま帰ろうとする姿を見た時に、自分も静かにして宿や車の方向へ帰ればいいです。途中は振り向いてはだめです。
それは、悪運を連れて帰らないための仕業です。
銅合金鋳造の王船のそばには、素敵な螺旋階段があります。
階段をのぼってから、綺麗な天女の石像が登場しました。
まるで芸術品ですね。
もし、麻豆の天国もこんなに綺麗な石像であれば、そんなにビビらないと思います。
上階に鎮座する神様に合掌して挨拶しましょう。
神像の前から見たパティオ。
そして、管理ニャンに会いました。
しかも、涼丸に似ている柄ですね。ラッキー
【玉敕代天府三寮灣東隆宮】
台南市北門区三光里95号
拝観料:なし