今日は台南の麻豆区の代天府(ダイ・テン・フ)へ行きました。
「代天」は「天の代わりに」の意味で、ここの神様は一番偉い神様(天公(テン・ゴン))の代わりに、人間を守ったり、犯罪者に天罰を下したりします。
そして、台湾はいくつの代天府があって、すべて王爺(ワン・イェー)を祀ります。
日本人にとってちょっと複雑ですが、「天公=天皇」、「王爺=藩主」で思えばいいです。ちなみに、王爺は千歳(チェン・スェ)とも呼ばれています。
駐車場から入ったんですから、鳥居のような牌樓(パイ・ロ)を通しませんでした。
正殿の前にはたくさんのデスクがありますね。
行事を行う時には、肉、果物、お菓子などの供養品をここに置きます。夜になると、上の灯りがほかほかな赤い光を放ち、美しいです。
もし、願うことがあるなら、正殿に入ったら門のそばの受付で線香と金紙(ジン・ズ)を買って改めて祭りますが、今日は観光ですから、合掌して神様に挨拶しただけです。
ここはとても有名な廟ですが、新型コロナのせいで人が少ないですね。
普段なら、こういう人のない写真を撮るのは無理です。
正殿に入ると、まず目に映るのは五人の王爺様です。右の門から出ると、閻魔様と註生娘娘(子授けの女神)を祀る殿が目に入ります。
正殿の後にはもう一人の神様がいますが、神様に真剣に願っている信徒がいますから、さっさと合掌して神様に挨拶してから離れました。
だから、どの神様かわかりません。
そして、ここを通して正殿の左側へ行くと、土地公様(地区を守る神様)と城隍爺(冥界の神様)です。
願うことがある時、線香をもってこの順に沿ってお祭るそうです。
ちなみに、台湾の廟へ観光するとき、顔を上げてみてくださいね。華やかな景色が見えますよ。
正殿のそばには観音様を祀る観音宝殿(グァン・イン・バオ・ディン)があります。
近く見ると、こうになります。
門前の香炉。
合掌して観音様に、「観音様、日本人も見えるようにちらっと写真を撮らせてくださいね。」って挨拶しました。
金色のものはたくさんの「光明灯(グァン・ミン・デン)」で、人の平安を祈るものです。
顔を上げると、高い天井が目に入ります。
観音宝殿を出ると、正殿の後のエンターテインメント施設のでかい龍へ進めます。
麻豆区の代天府は天国と地獄の二つのエンターテインメント施設があって、地獄の方が怖いですから、行くつもりがありませんが。
興味がある人がこちらへどうぞ→台湾の有名なブロガーの記事
天国なら怖くないでしょう?って思いましたから、のんびりにでかい龍の尾にある天国の入り口から入ると、ブルーのトンネルでこちらをじっと見ている人物画がたくさん出ました
微妙な雰囲気で気おくれしましたが、勇気を出してみましょうって顔を上げた瞬間に、顔の輪郭が正面に向かっていますが、目、鼻、口も斜めに向かってしまった人物像と目が合ってしまいました。
「ごめんなさい!!!!!!!!!!」びっくりして心で叫びながら、すぐに顔を伏せました。
そして、トンネルの出口に等身大の神様みたい彫刻をちらっと見ると、あぁ、神様!ってほっとして顔を上げれば............
伊藤潤二先生の作品のような孫悟空と目が合いました。
「ごめんなさい!!!!!!!!!!」やっぱり顔を伏せましょう!
そして、次の展覧室に入りました。
今度は、天国の様子を再生する人形ですね。
ちょっと苦手なんですが、前のトンネルよりずっといいって安心したとたんに、カタッ!って音がしました。
あれ?
どこからメロディーが流されてきて、人形が動き始めました。
「あぁ、機関人形ですねぇ~」
赤外線センサーで私たちを検知すれば、人形が動きます。
でも、最初はいいですが、一つ目のメロディーが終わってないうちに、次の赤外線センサーに検知されたら、次の人形もカタッ!って動き始めます。
そして、三つの音楽が同時に流されると、ホラー映画のような雰囲気が半端ではありません。
だから、
逃げました。
旦那の手を引っ張って必死に龍の尾から口にある出口まで逃げました。
この景色が目に映る瞬間に、やっぱり人間の世界がいいと深刻に感じました。
【麻豆代天府】
台南市麻豆区関帝廟60号