この建築の中身は古い時代のリビングなど古き良きな内装だと思いましたが、実は文史館(文化歴史博物館)でした。
仕事と家庭の事にはすごく集中して、神経質にすべての情報を把握しているので、観光する時にはいつもぼーっとして、きれいな写真を撮れば大満足ですから、正直、ちょっとがっかりしました。
でも、台湾の廟宇文化が好きな人であれば、絶対見逃してはいけませんね。
ここは、代天府の起源や重大事件などを詳しく展示しています。
生き生きした人形で伝説を語っています。
昔々、今の南鯤鯓代天府に鎮座している五人の王爺たちはこの場所を狙って、自分の廟を建てようとしていた時、囝仔公という神様はここが自分の土地だと主張しました。
両方とも自分が正しいと主張して、大ケンカになってしまいました。両方とも神様で、術式(中国語では法力)で争うことで、中国語では「鬥法(ドー・ファー)」と言います。
王爺たちは天界の神様で、囝仔公は陰界の神様で、それぞれ自分の兵将を持っていますから、戦況が膠着していました。人間は戦争の状況を目で見ることができなかったんですが、声が聞こえました。
毎晩、戦争の声や音が聞こえて、眠れなかったので、赤山厳仏祖になんとかしてほしいとお願いしました。そして、赤山厳仏祖は媽祖と保生大帝を誘って一緒に戦争を調停していきました。
結局、両方ともに廟を建てた結果になって、囝仔公も今の万善爺になりました。そして、その時の総大将であった三王爺の神像のおでこには傷跡が残って、何度も職人に修復してもらいましたが、どんなに頑張っても、傷跡が出てしまいました。
ほかにもいろいろ伝説がありますね。
そして、「出巡(ツ・シュン)」というイベントの流れも説明しました。
廟の建築の組み立ても図面で説明しました。
威風堂々の門神たち。
238年の歴史のある扁額。
この扁額にも面白い話があるし、この大鯤園はまたほかの展示館を持っているし、明日はこの扁額の伝説から紹介すると思います。
では~
【大鯤園】
台南市北門区976号
入園時間:8時~17時
拝観料:50台湾ドル